Intelのデスクトップ向けCPU、Core i7, Core i5, Core i3の世代の一覧、世代の見分け方のまとめ。
はじめに
この記事では、Intelのデスクトップ向けCore i7, Core i5, Core i3の世代の一覧や世代の見分け方について解説していきます。
Core i7, Core i5, Core i3の世代一覧
初めて知る人も多いと思いますが、IntelのCore i7, Core i5, Core i3には「世代」というものが存在します。
日本でも生まれた年によって「バブル世代」とか「団塊の世代」とか言われますよね。それと同じでCPUも発売された時期によって世代が異なります。まずはCPUの世代の一覧を見ていきましょう。
世代 | アーキテクチャ | ソケット | 販売開始日 |
第1世代 | Nehalem | LGA1366 LGA1156 | 2008~2011年 |
第2世代 | Sandy Bridge | LGA1155 | 2011年1月9日 |
第3世代 | Ivy Bridge | LGA1155 | 2012年4月29日 |
第4世代 | Haswell | LGA1150 | 2013年6月2日 |
新第4世代 | Haswell Refresh | LGA1150 | 2014年5月11日 |
第5世代 | Broadwell | LGA1150 | 2015年6月18日 |
第6世代 | Skylake | LGA1151 | 2015年8月7日 |
第7世代 | Kaby Lake | LGA1151 | 2017年1月6日 |
第8世代 | Coffee Lake-S | LGA1151v2 | 2017年11月2日 |
第9世代 | Coffee Lake-S | LGA1151v2 | 2018年10月20日前後 |
第10世代 | - | そのうち |
詳しくはLGA1151, LGA1150, LGA1155, LGA1156の違いについてをご覧ください。
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Core i7, Core i5, Core i3の世代の見分け方
第1世代から第9世代まで9つの世代が存在するということが分かったところで、世代の見分け方について見ていきましょう。
世代 | 見分け方 | 例 | |
第1世代 | Nehalem | Core i7, Core i5, Core i3の 後ろの数字が3桁 | Core i7-880 Core i5-650K Core i3-560 |
第2世代 | Sandy Bridge | Core i7, Core i5, Core i3の 後ろの先頭の数字が2 | Core i7-2700K Core i5-2500K Core i3-2130 |
第3世代 | Ivy Bridge | Core i7, Core i5, Core i3の 後ろの先頭の数字が3 | Core i7-3770K Core i5-3570K Core i3-3250 |
第4世代 | Haswell | Core i7, Core i5, Core i3の 後ろの先頭の数字が4 | Core i7-4770K Core i5-4670K Core i3-4340 |
新第4世代 | Haswell Refresh | Core i7-4790K Core i5-4690K Core i3-4370 | |
第5世代 | Broadwell | Core i7, Core i5, Core i3の 後ろの先頭の数字が5 | Core i7-5775C Core i5-5675C |
第6世代 | Skylake | Core i7, Core i5, Core i3の 後ろの先頭の数字が6 | Core i7-6700K Core i5-6600K |
第7世代 | Kaby Lake | Core i7, Core i5, Core i3の 後ろの先頭の数字が7 | Core i7-7700K Core i5-7600K |
第8世代 | Coffee Lake-s | Core i7, Core i5, Core i3の 後ろの先頭の数字が8 | Core i7-8700K Core i5-8600K Core i3-8350K |
第9世代 | Coffee Lake-s | Core i7, Core i5, Core i3の 後ろの先頭の数字が9 | Core i9-9900K Core i7-9700K Core i5-9600K |
第10世代 | Ice Lake Comet Lake | Core i7, Core i5, Core i3の 後ろの先頭の数字が10 | Core i7-10710U Core i5-10210U Core i3-10110U |
第9世代までは先頭の数字1桁を見て世代を判別
世代を見分けるためには、4桁ある数字(プロセッサー・ナンバー)の先頭の数字を見て判別します。
たとえばCore i7-8700Kは「8700」がプロセッサー・ナンバーに当たり、その先頭の数字は「8」になります。ということは第8世代ってことですね。
Core i5-6600Kだと「6600」がプロセッサー・ナンバーで、先頭の数字は「6」。ということは第6世代ってことです。
ここでややこしいのが第4世代「Haswell」と新第4世代「Haswell Refresh」の2つですが、Haswell RefreshはHaswellよりも動作周波数が+100Mhzとわずかに上昇した程度で、見分け方やTDPやキャッシュなどその他のスペックは全て同じです。
なお、ノートパソコンなどのモバイル向けCore i7, Core i5, Core i3においても世代の見分け方は同じです。数字の末尾に「m」「U」などがついています。
第10世代からは先頭の数字2桁を見て世代を判別
おそらくですが、第10世代からは数字が5桁になります。その5桁ある数字の最初の2桁の数字を見れば判別できるようになるはずです。
たとえば、Core i7-10710U、Core i5-10210Uというノートパソコン向けのCPUがあります。
どちらもCore i7やCore i5の後ろに数字が5桁あって、その最初の2桁の数字は「10」です。ということは第10世代である、と判別できます。
第11世代になると11、第12世代になると12、となるんじゃないかな~~~と思います。
CPUにはグレードがあります。PentiumとCeleronはCore iシリーズではありません
IntelのCPUには、いわゆる「松竹梅」・「金銀銅」というように、性能のグレードが存在します。
グレードは、Core i7>Core i5>Core i3の順番で良いです。ちなみに、Core i3の下には「Pentium」と「Celeron」の2つのグレードが存在します。PentiumとCeleronはCore iシリーズとは関係ありません。
「Core Pentium」とか「Core Celeron」とか、「Core i Pentium」とか「Core i Celeron」というものは存在しないので注意してください。
PentiumやCeleronまで入れたときのグレード順は、Core i7>Core i5>Core i3>Pentium>Celeronになります。
Pentium, Celeronの見分け方のまとめ
PentiumおよびCeleronの世代の見分け方については以下の記事をご覧ください。
CPU末尾のアルファベットについて
Intel のCore iシリーズには、Core i7-6700K, Core i5-4690S, Core i5-6600Tなど、末尾に「K」「S」「T」といったアルファベットが付与されているCPUがありますが、それぞれにちゃんとした意味があります。詳細は以下の記事をご覧ください。
第7世代以降はWindows 10しかインストールできません
- 第7世代CPU + Z270, H270, B250チップセットを搭載するマザーボード
- 第8世代CPU + Z370, H370, B360, H310チップセットを搭載するマザーボード
- 第9世代CPU + Z370, H370, B360, B365, H310チップセットを搭載するマザーボード
- 第9世代CPU +Z390チップセットを搭載するマザーボード
は、Windows 10 64bit版しかインストールできないようになっています。
ただし、Z270, H270, B250マザーボードに第6世代CPU「Skylake」を搭載する場合は、 Windows 10 64bitに加えて、Windows 8.1 64bit、Windows 7 32bit、Windows 7 64bitをインストールすることができます。
第6世代/Skylakeは前世代のCPUおよびマザーボードとの互換性はありません
以前の記事に対して「会社のパソコンでCPUが混在している可能性が~」とかいう人間がいました。
- Skylakeは2015年8月7日より発売されているCPUです
- 2015年8月7日以前に購入したパソコンに搭載されているCPUがSkylakeであることは絶対にありません
- なぜそう言い切れるのかというと、SkylakeからCPUやマザーボードのソケット形状が【LGA1151】に変更されたからです
- CPUとマザーボードのソケット形状が一致していないと搭載することはできません
- 2015年8月7日以前に発売されたパソコンに搭載されているCPUやマザーボードのソケット形状は、だいたい【LGA1366】【LGA1156】【LGA1155】【LGA1150】です
上司に説明してください。
搭載されているCPUを確認する方法
- メーカー製デスクトップパソコン・ノートパソコンはメーカーのHPなどで品番で検索して確認する
- スタートメニュー→コンピューターの上で右クリック→プロパティで表示される画面で確認する(Windows 7)
- スタートメニュー(Windowsロゴ)の上で右クリック→システムで表示される画面で確認する(Windows 10)
- CPU-Z | Softwares | CPUIDをインストールして確認する
以上シンプルにまとめました。参考になれば幸いです。