デスクトップパソコンやノートパソコンのHDDをSSDに交換・換装する手順に必要になるものや作業手順、データを移行・コピー・クローン・引越させるソフトやそのやり方についてまとめています。
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HDD/SSDから新しいSSDに交換・換装するのは思っているよりも簡単
購入した直後はサクサク動作していたパソコンも長年使っていると、
- ソフトウェアやWindowsの起動に時間がかかる、終了も遅い
- 容量の大きいファイルを開くときに読み込みに時間がかかる
- 使っているとよくフリーズする
- とにかく使ってるとイライラする
といった問題が発生してきます。
メモリ容量が不足しているのが原因で動作が遅いのであればメモリ増設も選択肢の1つですが、より効果的なのがHDDからSSDに交換することです。
HDDからSSDへの交換はとても簡単です。パソコンの蓋をあけてネジをつけたり外したり、ケーブルを外したりつけたりするだけです。
難しいことは何1つありません。プラモデルよりも簡単です。壊れる要素は1つもないんです。
この記事ではHDD→SSDについての説明ですが、SSD→SSDに交換するときも同じ手順でいけます。
今のデータをそのまま新しいSSDにクローン・コピーできます
今のHDD/SSDに入っているWindowsやソフトウェアのデータはそのまま新しいSSDに移行できます。
「HDDからSSDの交換ってなんか難しそう…」と尻込みしてしまう人もいるかと思いますが、デスクトップPCでもノートPCでも、あなたが思っているよりも簡単にHDDからSSDに交換できます。
恐れずにチャレンジしてみましょう。
新しいSSDへとデータを移行する際のおおまかな手順
さらーーっと書くと以下の通り。
- 2.5インチSSDやM.2 SSDをAmazonなどの通販サイトやドスパラ、パソコン工房店舗などで購入する
- 重要なデータはバックアップしておく、不要なデータは削除する
- SSDをPCとつなげてSSDをフォーマットする
- データ移行ソフトウェアを使って、今のSSDやHDDから新しいSSDにデータを移行・コピーする
- パソコンに新しいSSDを設置・取り付けする
- BIOS画面で、新しいSSDが一番最初に起動するように設定する
- 交換した新しいSSDでパソコン(Windows)が問題なく起動できることを確認する
こんな感じです。OSはクリーンインストールしてもデータ移行してもいいです。
HDD/SSDから新しいSSDへデータ移行の際に必要になるものを解説
デスクトップパソコンか、ノートパソコンかで必要なになるものが異なります。
必要になるもの | デスクトップPC | ノートPC |
Windowsの インストールディスク | 必要 | 必要 |
2.5インチSSD M.2 SSD | 絶対必要 | 絶対必要 |
2.5インチ→3.5インチブラケット | 必要 | 不要 |
SATA3ケーブル | 絶対必要 | 不要 |
外付けケース | 不要 | 絶対必要 |
SATA電源コネクタの余り | 必要 | 不要 |
クローンHDDスタンド | 必要に応じて | 必要に応じて |
ここに記載しているもののなかで、あなたが今何を持っていて何を持っていないのかを確認しましょう。
何が付属しているのかは通販サイトのSSDの紹介文、メーカーのHP、国内販売代理店のホームページに記載されているはずなので、必要になるもの・ならないものをよく考えて購入しましょう。
Windowsのインストールディスク/USBメモリ(あったほうがいい)
新しいSSDへのデータ移行は成功したけど、新しいSSDを取り付けるとブルースクリーンやエラーコードが表示されてWindowsが起動してくれなくなり、スタートアップ修復や回復オプションを使用しないといけなくなったときに必要です。
「えっ!データ移行ってこれで終わり?簡単じゃん!新しいSSDを取り付けたらバッチリWindowsが起動したよ!めっちゃ簡単じゃん!」となって終わる人もいますし、トラブルが発生して何時間も問題解決に費やしてしまう人もいます。あなたがどっちになるかはやってみないとわかりません。
他にも、データを移行しようとしたけどやっぱり面倒になったときにSSDにインストールするときにも必要です。
メーカー製のデスクトップPC、ノートPCならばOSのインストールディスクが箱やマニュアルの中に入っているはずです。
入っていない場合はリカバリディスクを作成しましょう。自作PCの場合は購入したWindowsのインストールディスクやUSBメモリを利用しましょう。
Windowsのインストールディスクが見当たらないならインストールメディアを作成する
WIndowsのインストールディスクが見当たらないんじゃ!ボケ!という場合は、Windows用のインストールメディアを作成する方法もあります。
USBメモリを買ってきてインストールメディアを作りましょう。
2.5インチSSD本体/M.2 SSD本体は容量の大きいものをオススメ
新しいSSDの容量は500GBは最低でもほしいです。SSDの容量がカツカツになるとパソコンの動作が不安定になったりすることがあります。
予算がないから~と言って容量が少ないSSDを買うと、少しソフトウェアを入れたりすると容量カツカツになりますし、あれこれ消して容量を確保しながら使っていくのってなかなかストレス貯まりませんか??私はそういうのは嫌です。
昔と比べるとSSDの販売価格は落ち着きましたし、Amazonのセールを狙って購入すると、1TB~2TBのSSDでも割と安く購入できるようになっています。
2.5インチ→3.5インチブラケット(SSDに付属していない場合&デスクトップPCの場合)
デスクトップPCケース内に2.5インチSSDを取り付けるための専用スペースがあるよ、という場合はこのブラケットは不要なのでスルーしてください。
安価なSSDにはコスト削減のためにブラケットが付属していない場合があります。手元にあって困るものでは無いので、持ってない場合は購入しましょう。
ちなみに、ブラケットを使ってSSDを固定せずにPCケース内にぶら下げてる人もいます。
【2.5インチSSD/デスクトップPCの場合】SATA3ケーブル
デスクトップパソコンに2.5インチSSDを取り付けて利用するときは、SATA3ケーブルが手元にあるかどうか確認してください。手元にない場合は購入してください。
SATA3ケーブルを購入するときはケーブルの長さに注意してください。あんまり短いとマザーボード上のSATAコネクタとSSDのSATAコネクタまで届かない可能性があります。
【ノートパソコンの場合】2.5インチSSD/M.2 SSDの外付けケース
ノートパソコンに内蔵されている2.5インチHDD/2.5インチSSD/M.2 SSDから新しいSSDにデータ移行するときに、外付けケースが必要になることがあります。
2.5インチHDD/SSDから新しい2.5インチSSDに交換したいときは、確実に外付けケースが必要です。ノートパソコンは基盤スペースが小さいため、2.5インチHDD/SSDは1個しか搭載できません。
最近のノートパソコンは、2.5インチSSDを取り付けるスペース自体が存在せず、最初からM.2 SSDが搭載されている製品、M.2 SSDを取り付けるスペース(M.2ソケット)が2個搭載されている製品も存在します。
2.5インチSSDにデータ移行するとき
- 外付けケースを用意する
- 外付けケースに2.5インチSSDを取り付ける
- ノートパソコンと外付けケースをUSBケーブルで接続する
- 新しいSSDにデータを移行する
- ノートパソコンに新しい2.5インチSSDを取り付ける
M.2 SSDにデータ移行するとき
- 外付けケースを用意する
- 外付けケースに新しいM.2 SSDを取り付ける
- ノートパソコンと外付けケースをUSBケーブルで接続する
- 新しいM.2 SSDにデータを移行する
あなたの使っているノートパソコンにM.2ソケットが2個搭載されていて空きがある場合は、新しいM.2 SSDを取り付けて
HDDスタンドを使うのもいいんじゃない?
パソコンなしでHDD内のデータをまるごとコピー・クローンしてくれる機能がついているHDDスタンドがあります。
このHDDスタンドに古いHDDやSSD、新しいSSDを搭載すればボタン1つでまるごとコピーしてくれます。操作が不安な人、手間をかけずにやりたい人はHDDスタンドを使うのもいいでしょう。
データを移行・コピー・クローンさせるときに使える無料ソフトウェアまとめ
無料で使えるソフトウェアはいくつかあるので、自分の好きなやつを使えばいいと思います。
このソフトウェアだとうまくいかなかったからこっちを使ってみたらうまくいった、なんてこともあります。
EaseUS Todo Backup Free(MBRもGPTもOK)←オススメ
EaseUS Todo Backupは無料版と有料版の2つが用意されています。
データ移行で必要な機能は「ディスク/パーティションクローン」なので、無料版でも問題なくデータ移行ができます。
EaseUS Todo Backup Freeは旧バージョンを使えば無料でデータ移行可能!
Googleなどで「EaseUS Todo Backup Free 旧バージョン」で検索すると、旧バージョンを配布している第三者のWEBサイトにアクセスできるので、そこから旧バージョンをダウンロードしてきてください。
なお、この場合の旧バージョンの利用は自己責任となるので注意してください。
この記事で使用しているバージョンは12.0.0です。ご参考まで・・・・・。
AOMEI Backupper Standard(MBRはOK, GPTは不可)
AOMEI Backupper StandardはMBR形式のHDDからMBR形式のSSDに移行するときは利用できます。
移行元か移行先のどちらかがGPT形式だった場合は有料版の購入が必要になります。
EaseUSでMBR→MBRがうまくいかなかった人は、AOMEIでMBR→MBRを試してみるといいかもしれません。
SSDに付属しているデータ移行ソフト
- CrucialのSSDではAcronis True Image
- SamsungのSSDではSamsung Data Migration
というデータ移行用ソフトウェアが付属してきます。こちらを使うのもいいでしょう。
このソフトウェアしか使ってない!使い勝手最高!トラブルなし!という人もいれば、使い物にならなかった!ゴミ!という人もいます。
EaseUS Todo Backup 12を使って、HDDからSSDにデータを移行するときの手順を解説
【はじめに】今使っているHDD/SSDのフォーマット形式と新SSDのフォーマット形式を同じにするとトラブル回避
SSDへの換装で躓くポイントとして挙げられるのがフォーマットの問題です。
SSDのフォーマット形式は、どこのサイトを見ても「MBR形式でのフォーマット」が推奨されていますが、どうもなんか違うような気がします。
上位のサイトがそう書いてるから全員真似してるだけです。鵜呑みにしないほうがいいです。
- データ移行元のHDDはMBR形式でフォーマットされていた
- SSDへのデータ移行が失敗する
- データ移行先のSSDはGPT形式でフォーマットされていた
- SSDをMBR形式でフォーマットし直すとうまくいった
- SSDがGPT形式でフォーマットされていたせいでダメだったのかもしれない
- だからSSDは絶対MBRでフォーマットしろ
という記事がありますが、これはMBR→MBR、GPT→GPTならすんなりうまくいく、つまり移行元HDDと移行先SSDのフォーマットを同じにするのが重要なのではないでしょうか。
そもそも、SSDはMBRでフォーマットしないといけないなんて決まりは一切ありません。
2020年6月に購入したLenovoノートパソコン「ThinkPad E495」に搭載されていた120GBのSSDは、GPT形式でフォーマットされていました。
SSDはMBRでフォーマットしないとトラブルが発生するなら、メーカー製パソコンに搭載されているSSDはトラブル回避のためにもちろんMBRでフォーマットするはずですよね?そうじゃないってことは、MBRは一切関係ないですよ。
【手順①】今使っているHDD/SSDのフォーマット形式が、MBRなのかGPTなのかを確認する
Windowsで「ディスクの管理」画面を開きましょう。開き方は各自検索してください。
Windowos 10ならタスクバー上にあるWindowsロゴ(スタートメニュー)の上で右クリックすると表示されるメニューの中に「ディスクの管理」があるのでそれをクリックしてください。
ディスクの管理画面内にある、「ディスク1」「ディスク2」「ディスク3」~~~となっているところで右クリックして、「プロパティ」をクリック。
プロパティ画面が表示されるので、「ボリューム」タブをクリック。
[wc_row]
[wc_column size="one-half" position="first"]
[/wc_column]
[wc_column size="one-half" position="last"]
[/wc_column]
[/wc_row]
「パーティションのスタイル」を見るとMBRかGPTか確認できます。
【手順②】パソコンと新しいSSDを接続して、新しいSSDをMBRかGPTでフォーマットする
今使っているSSD/HDDがMBRとGPTどちらでフォーマットされているかを確認したら、パソコンとSSDを接続して、新しいSSDをMBRかGPTでフォーマットしてください。
たとえば、今使っているHDDがGPTでフォーマットされていたなら、新しいSSDもGPTでフォーマットしてください。
ディスクの初期化を行う
パソコンにSSDを接続したらまずはSSDをフォーマットしましょう。フォーマットしないとパソコンがSSDを認識してくれません。
まずはどうにかして「ディスクの管理」画面にたどりついてください。Windows 10ならタスクバーのWindowsロゴを右クリックすると、表示された一覧の中に「ディスクの管理」があります。
ディスクの管理画面を開くと、「ディスクの初期化」というウィンドウが表示されるはずです。
移行元HDD/SSDと同じフォーマット形式を選択して、「OK」をクリックしてください。
私の場合は、ThinkPad E495に搭載されているSSDはGPTでフォーマットされていたので、新SSDもGPTでフォーマットすることになります。
ちなみにディスクの初期化画面では最初からGPTが選択されていました。
あなたのノートパソコンに搭載されているSSDがMBRでフォーマットされているなら、新SSDもMBRでフォーマットしましょう。
OKをクリックすると、「ディスク1」が「不明」「初期化されていません」みたいな表示から、「オンライン」「未割り当て」という表示に変わります。
これでMBR形式かGPT形式でのフォーマットは終わりです。パソコンはSSDをきちんと認識しています。
ドライブ文字を割り当てる(新しいシンプルボリュームウィザードでの作業)
- この作業は不要である、という考えもあります
- やってもやらなくてもOKです
この赤枠の部分をスクロールしていくと、「未割り当て」と表示されたディスクが出てくるはずです。
この未割り当てのディスクの上で右クリックしましょう。右クリックするとメニューが表示されるので、「新しいシンプルボリューム」をクリック。
「新しいシンプルボリュームウィザードの開始」という画面が表示されるので、「次へ」をクリック。
この部分の操作については何もしなくていいです。数値を変えたりしないでください。
シンプルボリュームサイズは最大ディスク領域と同じ数値にしてください。「次へ」をクリック。
ドライブ文字またはパスの割り当ては適当でいいです。ドライブ文字は変えなくてもいいですし、GとかXとかZにしてもいいです。
好きなドライブ文字を割り当ててください。「次の空のNTFSフォルダーにマウントする」や「ドライブ文字またはドライブパスを割り当てない」は選択しないでください。
この画面でも設定をいじったりしなくていいです。
クイックフォーマットもチェックをいれておいてください。「次へ」をクリック。
新しい シンプル ボリューム ウィザートの完了画面になったらフォーマットは終わりです。完了をクリックして閉じましょう。
【手順③】EaseUS Todo Backup 12を使って、新しいSSDにデータ移行するときの作業手順を解説
簡単な流れ
- EaseUS Todo Backupをダウンロード・インストールする
- EaseUS Todo Backupを起動させる
- データをコピーするHDD(移行元HDD)を選択する
- データを移すSSD(移行先SSD)を選択する
- クローン後のレイアウトを編集する
- 高度なオプションで「SSDに最適化」にチェックを入れる
- 移行元HDDと移行先SSDを正しく選択していることを確認して、ディスクのクローン/データ移行を行う
- 「ディスククローンが正常に完了しました。」と表示されれば成功!
EaseUS Todo Backupをダウンロード・インストールする
私はEaseUS Partition Master FreeではなくEaseUS Todo Backupを使いました。有料版もありますが、無料版でも「ディスククローン、SSD/HDDまでのOS移行」は可能です。
ここは別に書かないでもいいと思うので割愛します。
データをコピーするHDD(移行元HDD)を選択する
「ディスク/パーティションクローン」画面が表示されます。
まずはソース(移行元HDD/SSD)を選択しましょう。左上のチェックボックスにチェックを入れてください。
私の場合はハードディスク 0が今使っているSSDになります。
チェックボックスにチェックを入れたら、「次へ」をクリックしましょう。
データを移すSSD(移行先SSD)を選択する
ターゲット(移行先SSD)の選択をしましょう。左上のチェックボックスにチェックを入れてください。
チェックを入れたら、次は「編集」をクリックしてください。
クローン後のレイアウトを編集する
この画面でクローン後のレイアウトの編集をします。
この画面で何もいじらないと、パーティションが117.6GBとかで区切られてしまいます。
私はSSDはパーティションを切らずに全て1つのドライブとして使いたいのでこんな感じにしました。
「SSDに最適化」にチェックを入れる
左下にある「高度なオプション」をクリックしてください。
高度なオプションのウィンドウが表示されるので、「SSDに最適化」にチェックを入れて「OK」をクリックしてください。
OKをクリックしたら、「次へ」をクリックしてください。
ディスクのクローン/データ移行を行う
確認画面になるので、移行元HDD/SSDを選択していること、移行先SSDを選択していることをしっかり確認して、「実行」をk類っくしてください。
実行をクリックすると「ターゲットディスクのデータが消去されますが、本当に続けますか?」という注意画面が出てくるので、「はい」を選んでください。
ターゲットディスクとは移行先SSDのことです。データは何も入っていないので安心してください。
ディスク/パーティションクローンが始まります。残り時間は表示されるので気長に待ちましょう。
ちなみにこのクローン画面において、以上の画像のように、
- 「MBRのクローンを開始します。」
- 「MBRのクローンが完了しました。」
と表示されますが、これはメチャクチャ簡単に言うと、今使っているノートパソコンのHDD/SSDのWindowsのシステムファイルなどを新しいSSDにクローンします・しました、ということです。
GPTでフォーマットしたのにMBRでフォーマットし直されてる!というわけじゃないです。
完了!
「ディスククローンが正常に完了しました。」と表示されたらクローン成功です。
「完了」をクリックしてEaseUS Todo Backup Freeを終了させましょう。
【手順④】新SSDをパソコンに取り付け、BIOSで新SSDが一番最初に起動するように設定する
新SSDをパソコンに取り付けて、BIOSで新SSDが一番最初に起動するように設定してください。
デスクトップパソコンでもノートパソコンでも、パソコンを起動するときにOSを検索するデバイスの順番(起動順位/ブート順)が設定されています。
たとえば、
- 新SSDにWindowsやデータを移行した
- もともと使っていたHDDやSSDは取り外しをせず、データ用ドライブとして利用する
というときは、新SSDじゃなくて古いSSD/HDDから先に読み込んでしまうと、古いSSD/HDDにインストールされているWindowsが起動されてしまうことがあります。
それを回避するために、データを移行した新しいSSDが一番最初に起動するようにBIOS画面で起動する順番を変更しないといけません。
マザーボードによって起動順番を変更する手順は異なるので、どうにか頑張って調べてください。「起動」とか「Boot」とかそういう単語を探してみてください。
デスクトップPCの場合
- 再起動してBIOS画面に入る
- 新しいSSDが一番最初に起動するように優先順位を変更する
- 変更させても古いSSDで起動してしまう場合は古いSSDのSATAケーブルをひっこぬく
ノートPCの場合
- 古いHDD/SSDと新しいSSDを入れ替える
- 再起動してBIOS画面に入る
- 新しいSSDが一番最初に起動するように優先順位を変更する
【手順⑤】新SSDからWindowsが起動するか確認
無事に移行先SSDにデータ移行が成功したら、パソコン本体にSSDを取り付けてください。
取り付けが完了したら、移行先SSDでWindowsが起動することを確認してください。
このとき、デバイスの起動順序がHDDが先でSSDが後になっている場合は、HDDのWindowsが起動してしまいます。BIOS画面でSSDが先になるようにしてください。
無事に起動すればSSDへのデータ移行が完了しました。お疲れさまでした!
新SSDにデータ移行時に起こりがちなトラブルのまとめ
チェックリスト
- 「ターゲットディスクには未割り当て領域がないです。~」と表示されたときは未割り当て状態に戻してください
- 移行元と移行先のフォーマット形式は同じですか?MBRとGPTが混じってませんか?
- 「SSDに最適化」にチェック入れてますか?
- SSDを一番最初に起動するようにする
- BOOTMGR is missingと表示されるときの対処法
- SSDにOSインストール後起動するとOS選択画面になることがある
- データ移行後はデータ移行ソフトはアンインストールしてOK。Windowsの動作に影響する可能性がある
「ターゲットディスクには未割り当て領域がないです。~」と表示されたときは未割り当て状態に戻してください
「ターゲットディスクには未割り当て領域がないです。ターゲットディスクから正常にブートするため、まずパーティションを削除してください」というエラーメッセージが表示されることがあるようです。
このエラーメッセージは、SSDを接続してMBRかGPTにフォーマットした後に、未割り当て状態のSSDに対してパーティションを追加・作成すると発生するようです。
ディスクの管理画面で「未割り当て」の状態の領域で右クリックして「新しいシンプルボリューム」で、新しいシンプルボリュームウィザードで作業したことがあるならこれが原因みたいです。
エラーメッセージが表示されたときは、移行先SSDを「未割り当て」の状態に戻してください。Googleなどで「未割り当てに戻す」で検索するといくらでも方法が出てきます。
未割り当ての状態にしてからデータ移行をトライしてみてください。
ちなみに私は、この記事を書くためにノートパソコンを使ってSSDをからSSDへのデータ移行を複数回やっていますが、こういうエラーメッセージは1回も出たことないです。
移行先SSDを新しいシンプルボリュームウィザードでDドライブに設定して、EaseUS Todo Backupでデータ移行しましたが、エラーメッセージなんて1回も出ませんでした。運が悪いと出るのかどうかは知りません。
移行元と移行先のフォーマット形式は同じですか?MBRとGPTが混じってませんか?
- 移行元HDD/SSDがMBR→移行先SSDがMBR
- 移行元HDD/SSDがGPT→移行先SSDがGPT
になってますか?どちらかの形式が違うと失敗する傾向にあります。
「SSDに最適化」にチェック入れてますか?
EaseUS Todo Backupを利用している人は、ディスク/パーティションクローンのときに「SSDに最適化」にチェック入れていますか?「高度なオプション」で出てくるはずです。
復元先のディスクがSSDの場合、「SSD用に最適化」にチェックを入れておくと、処理中にセクターアライメントがおこなわれ、復元先のSSDからのブートに成功する可能性が高まります。
BOOTMGR is missingと表示されるときの対処法
- SSDが一番最初に起動するようになっているか確認する
- 外付けHDD、USBメモリなどの余計なデバイスを接続していたら取り外す
- スタートアップ修復を行う
- 一度だけでなく何度もスタートアップ修復を行う
- HDDとSSDがどちらも搭載されいている場合は、HDDをいったん外したあとにまたスタートアップ修復をやってみる
- SSDが一番最初に起動するように設定されているかを確認する
- MBR 修復で検索して出てきたページを手当たり次第見て試す
SSDにOSインストール後起動するとOS選択画面になることがある
デスクトップPCの場合、SSDとHDDの2つにWindowsがインストールされていることにより、マルチブートと認識してしまうことがあります。
マルチブートと認識されると、「複数のOSがインストールされているからどちらかを選べ」という画面が出てきます。
この問題はマルチブート システムでの Windows 7 のアンインストールに掲載されている手順で解決します。
「ス タートメニュー」→「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「管理ツール」→「システム構成」→「ブートタブ」を開くとOSの一覧が表示されます。
不要なOSを削除してOKをクリックし再起動をかけます。この画像は不要なWindows 7を削除した後のものです。これでCドライブのWindows 7のみが起動するようになります。
データを移行完了後は、データ移行ソフトはアンインストールしてOK
データ移行が終わったらデータ移行ソフトはアンインストールしましょう。もう不要です。
データ移行ソフトのせいでPCのスリープが勝手に解除される現象が発生する!とかいうのを見ましたが、じゃあデータ移行ソフトウェアをアンインストールすればいいんじゃないでしょうか。
デスクトップPCでSSDを取り付けるときに確認すること
【2.5インチSSD】マザーボード上のSATA3ポートに空きがあるか確認
デスクトップパソコンに2.5インチSSDを取り付けて利用するときは、マザーボード上のSATA3ポートに空きがあるかを確認してください。SATA3ポートはマザーボードの全面か側面に搭載されています。
昔々のパソコンの場合は、SATA3ポートが1つだけ搭載されているとか、そもそもSATA2ポートしか搭載されていない、なんてことがよくあります。
2,5インチSSDの性能をフル発揮するためには、SATA3ポートに接続しないといけません。
2.5インチSSDをSATA3ポートに接続する場合は、シーケンシャルリード/シーケンシャルライトが550MB/sとか出ますが、SATA2ポートに接続すると300MB/sくらいしか出ません。
【2.5インチSSD】SATA電源コネクタに余りがあるか確認
デスクトップパソコンは、電源ユニットから出ているSATA電源ケーブル(画像上の黒いコネクタ)が余っていることを確認してください。
デスクトップパソコンは、ケース内に取り付けられているHDDを見てみると、SATA3ケーブルの他にSATA電源コネクタが接続されています。
SATA電源ケーブルがないと2.5インチSSDに電力を供給できません。
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