IntelのCPUの末尾についているK, S, T, U, Xなどのアルファベット(サフィックス)についてのまとめ。
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デスクトップ向けIntel CPUのアルファベット一覧表
2023年現在、一般人向けのデスクトップ向けCPUでよく使われているアルファベット(サフィックス)は、S、K、F、Tになります。CPUによっては「KS」とか「KF」のような組み合わせが存在します。
デスクトップ向けIntel CPUの末尾についているアルファベットで現在も使われているもの
末尾にアルファベットがついていない(Core i7-9700など)
Core i7-9700、Core i7-8700などの、末尾にアルファベットがついていないものは通常版CPUになります。
末尾に「K」がついている(Core i9-13900Kなど) ※通常版の1つ上のKモデル
- 倍率ロックフリーを示す
- オーバークロックが可能(オーバークロック対応マザーボードが必要)
- 末尾なしの通常版CPUよりも1つ上のグレードに位置
こちらが通常版の1つ上のモデルに当たります。
第14世代CPUの最上位モデルである「Core i9-14900K」は2023年10月17日に発売されましたが、価格がなんと10万9800円と高価になっています。
末尾に「F」がついている(Core i7-13700KFなど)
- iGPU(Intel UHD Graphics 630とか)が無効になっているモデル
- マザーボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子が使えない。グラフィックボードが絶対に必要
- 第9世代で新登場したアルファベット
末尾に「F」がついているのは、iGPU(内蔵グラフィックス、Intel UHD Graphics 630など)が無効になっているモデルです。
たまにすごい勘違いをする人がいるんですが、無効になっているiGPUは自分で有効にすることはできません。
iGPUを有効にするための裏コマンドとかそういうのは無いので、面倒に感じるなら末尾にFがついていないCPUを買ってください。
この末尾FのCPUを使うときはグラフィックボードが絶対に必要です。グラフィックボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子を使って映像出力することになります。
マザーボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子を使っても画面には何も移りません。
たとえばCore i7-10700KFとZ490マザーボードを使って自作する場合は、Z490マザーボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子では映像出力ができません。
末尾に「KF」がついている
- 簡単に言うと、末尾Kと末尾Fが合体したモデル
- Kは倍率ロックフリーを示し、オーバークロックが可能(オーバークロック対応マザーボードが必要)
- FはiGPU(Intel UHD Graphics 630とか)が無効になっているモデル
- マザーボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子が使えない。グラフィックボードが絶対に必要
Core i9-13900KFなどが該当します。Core i9-13900Kよりもほんの少し販売価格が安くなっています。
この末尾FのCPUを使うときはグラフィックボードが絶対に必要です。グラフィックボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子を使って映像出力することになります。
マザーボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子を使っても画面には何も移りません。
末尾に「KS」がついている
- 簡単に言うと、末尾Kのモデルよりも動作クロックがアップした最上位モデル
- 倍率ロックフリーを示し、オーバークロックが可能(オーバークロック対応マザーボードが必要)
Core i9-13900KSなどが該当します。Core i9-13900Kよりも各種動作クロックが最大0.3GHzほどアップしています。
その差ですら追い求める最上位思考の人が購入しています。末尾KSのCPUですら満足しない人もいます。
デスクトップ向けIntel CPUの末尾についているアルファベットで「過去」使われていたもの
末尾に「X」がついている(Core i9-10900Xなど) ※Core Xシリーズ
- Xは倍率ロックフリーを示す
- オーバークロックが可能(オーバークロック対応マザーボードが必要)
- Core i7 Extreme Editionの最上位モデルに付与されている
- iGPU(Intel UHD Graphics 630とか)が無効になっているモデル
この末尾にXがついているCPUはあまり一般的ではないです。
末尾に「K」がついている(Core i7-4930Kなど) ※Core i7 Extreme EditionのKモデル
- 倍率ロックフリーを示す
- オーバークロックが可能(オーバークロック対応マザーボードが必要)
- ※Core i7 Extreme Editionの方のKモデル
こちらは一般的ではないほうのKモデルです。
末尾に「S」がついている(省電力版CPU)
- 省電力版CPU
- 省電力になることと引き換えに、通常版CPUよりも動作周波数がダウン
- 第4世代CPUまで存在していたサフィックス
末尾に「S」だけついているCPUは、第4世代CPUまで存在していた省電力CPUになります。
末尾に「T」がついている(Core i7-4770Tなど)
- 超省電力版CPU
- 末尾SのCPUよりも省電力かつ動作周波数がダウン
この末尾にTがついているCPUはほとんど流通していないです。主にパソコンメーカー向けに卸されているCPUになります。
たまにPCパーツショップが単体購入不可・マザーボードとのセット販売専用商品として販売していることがありますが、Tがついていないモデルよりも販売価格が高いことがあります。
末尾に「C」がついている(Core i7-5775Cなど)
- 末尾X, Kと同様に倍率ロックフリーを示す
- オーバークロックが可能
- 末尾Cは第5世代CPU「Broadwell」のこの2つのCPUのみ
末尾に「P」がついている(Core i5-2450Pなど)
- iGPU(内蔵グラフィックス)を搭載していないモデル
末尾に「R」がついている(Core i7-5775Rなど)
- CPU単体では販売されていないモデル
- GIGABYTEの小型PCに搭載されている
ノートパソコン向けIntel CPUの末尾についているアルファベットまとめ
末尾に「HX」がついている
- 最高のパフォーマンス
- すべてのCPU(SKU)がオーバークロックに対応
末尾HXのCPUがノートパソコン向けの最上級CPUになります。
たとえばCore i9-13980HXは、プロセッサーのコア数24,プロセッサーのスレッド数の合計が32、動作周波数が最大5.6GHzとかなり性能が高いです。性能の高いゲーミングノートパソコンによく搭載されています。
末尾に「HK」がついている
- ハイパフォーマンス・グラフィックス
- 一部のCPU(SKU)がオーバークロックに対応
- DELLやMSIのゲーミングノートPCに搭載
オーバークロック可能な高性能なノートパソコン向けCPUです。性能の高いゲーミングノートパソコンによく搭載されています。
末尾に「H」がついている
- ハイパフォーマンス・グラフィックス
- 消費電力45W(第13世代CPUの話)
モバイル向け第13世代CPUで末尾にHがついたモデルは、発表時点では11製品(SKU)が発表されています。
末尾に「P」がついている
- 薄型軽量と高性能の両方の利点を兼ね備える
- 消費電力28W(第13世代CPUの話)
Pは薄型ノートパソコンに搭載されていることが多いです。
末尾に「U」がついている
末尾に「Y」がついている
- 非常に低い消費電力効率
- 2023年現在あまり目にしない
末尾に「G1~G7」がついている
- グラフィックス・レベル (新しい統合グラフィックス・テクノロジー搭載のプロセッサー)
- 【G1】EU数32基のIntel UHD Graphics
- 【G4】EU数48基のIntel Iris Plus Graphics
- 【G7】EU数64基のIntel Iris Plus Graphics
末尾に「B」がついている
- 第8世代「Coffee Lake」から登場
- スペック等はデスクトップ向けのB通常版モデルと同一(Core i7-8700BはCore i7-8700とほぼ同じ)
- ソケット形状がノートパソコン向けになってるだけ
末尾に「G」がついている
- AMD GPUをパッケージ上で統合したCPU
- Core i7-7700HQ+GeForce GTX1060を上回る性能を実現
- 8th Gen Core Processors with RADEON RX Vega M Graphics
末尾に「HQ」がついている
- ハイパフォーマンス・グラフィックス・クアッドコア
- ただただハイスペック
- ハイエンドノートパソコンに搭載されている
末尾に「MK」がついている
- モバイル・エクストリーム・エディション
- 第4世代CPU「Haswell」まで存在
- 第5世代「Broadwell」以降は末尾MのCPUは無い
末尾に「MQ」がついている
- クアッドコア・モバイル
- 第4世代CPU「Haswell」まで存在
- 第5世代「Broadwell」以降は末尾MのCPUは無い
末尾に「MX」がついている
末尾に「M」がついている
- モバイル
- ちょっと前のノートパソコンに搭載されていたのがこれ
- 第4世代CPU「Haswell」まで存在
- 第5世代「Broadwell」以降は末尾MのCPUは無い
末尾に「QM」がついている
- クアッドコア・モバイル
- 第3世代CPU「IvyBridge」まで存在
- 第4世代CPU「Haswell」以降は末尾QMのCPUは無い
搭載されているCPUを確認する方法
- メーカー製デスクトップパソコン・ノートパソコンは品番で検索する
- スタートメニュー→コンピューターの上で右クリック→プロパティで表示される画面で確認する
- CPU-Z | Softwares | CPUIDをインストールして確認する
- 【Windows】Windowsキー+Pauseキー同時押し
Intel CPUのまとめ記事
公安9課
2024.02.28
【Intel CPU】Core i9, Core i7, Core i5, Core i3の世代の一覧・見分け方のまとめ
https://pssection9.com/archives/intel-corei7-corei5-corei3-gen-list-how-to-identify.html
Intelのデスクトップ向けCPU、Core i9, Core i7, Core i5, Core i3の世代の一覧、世代の見分け方のまとめ。第1世代~第12世代まで対応。Core i9, Core i7, Core i5, Core i3の世代一覧と見分け方について徹底解説Core i9, Core i7, Core i5, Core i3は第1世代から第14世代まで存在この記事では、Intelのデスクトップ向けCore i9, Core i7, Core i5, Core i3の世代の一覧や世代の見分け方について解説していきます。初めて知る人も多いと思いますが、IntelのCore i7, Core i5, Core i3には「世代」というものが存在します。日本でも生まれ...
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IntelのCPUの末尾にあるK, S, T, Uなどのアルファベットについてまとめ
2023/10/20
IntelのCPUの末尾についているK, S, T, U, Xなどのアルファベット(サフィックス)についてのまとめ。
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デスクトップ向けIntel CPUのアルファベット一覧表
2023年現在、一般人向けのデスクトップ向けCPUでよく使われているアルファベット(サフィックス)は、S、K、F、Tになります。CPUによっては「KS」とか「KF」のような組み合わせが存在します。
Core i7-13700とか
Core Xシリーズのほう
Core i7-9800Xとか
Core Xシリーズのほう
Core i7-6900Kとか
通常版の1つ上のモデル
Core i9-13900Kなど
末尾Kはこっちがメジャー
映像出力はグラボが必須
内蔵GPUが無効のモデル
映像出力はグラボが必須
末尾Kよりも動作クロックアップ
さらに最上位モデル
第5世代だけで登場
Core i7-5775Cなど
(第3世代まで)
通常版CPUよりも性能ダウン
第3世代までの話
Sよりも性能ダウン
Core i5-10500Tとか
第10世代でも存在
映像出力はグラボ必須
第5世代だけ存在
デスクトップ向けIntel CPUの末尾についているアルファベットで現在も使われているもの
末尾にアルファベットがついていない(Core i7-9700など)
Core i7-9700、Core i7-8700などの、末尾にアルファベットがついていないものは通常版CPUになります。
末尾に「K」がついている(Core i9-13900Kなど) ※通常版の1つ上のKモデル
こちらが通常版の1つ上のモデルに当たります。
第14世代CPUの最上位モデルである「Core i9-14900K」は2023年10月17日に発売されましたが、価格がなんと10万9800円と高価になっています。
末尾に「F」がついている(Core i7-13700KFなど)
末尾に「F」がついているのは、iGPU(内蔵グラフィックス、Intel UHD Graphics 630など)が無効になっているモデルです。
たまにすごい勘違いをする人がいるんですが、無効になっているiGPUは自分で有効にすることはできません。
iGPUを有効にするための裏コマンドとかそういうのは無いので、面倒に感じるなら末尾にFがついていないCPUを買ってください。
この末尾FのCPUを使うときはグラフィックボードが絶対に必要です。グラフィックボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子を使って映像出力することになります。
マザーボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子を使っても画面には何も移りません。
たとえばCore i7-10700KFとZ490マザーボードを使って自作する場合は、Z490マザーボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子では映像出力ができません。
末尾に「KF」がついている
Core i9-13900KFなどが該当します。Core i9-13900Kよりもほんの少し販売価格が安くなっています。
この末尾FのCPUを使うときはグラフィックボードが絶対に必要です。グラフィックボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子を使って映像出力することになります。
マザーボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子を使っても画面には何も移りません。
末尾に「KS」がついている
Core i9-13900KSなどが該当します。Core i9-13900Kよりも各種動作クロックが最大0.3GHzほどアップしています。
その差ですら追い求める最上位思考の人が購入しています。末尾KSのCPUですら満足しない人もいます。
デスクトップ向けIntel CPUの末尾についているアルファベットで「過去」使われていたもの
末尾に「X」がついている(Core i9-10900Xなど) ※Core Xシリーズ
この末尾にXがついているCPUはあまり一般的ではないです。
末尾に「K」がついている(Core i7-4930Kなど) ※Core i7 Extreme EditionのKモデル
こちらは一般的ではないほうのKモデルです。
末尾に「S」がついている(省電力版CPU)
末尾に「S」だけついているCPUは、第4世代CPUまで存在していた省電力CPUになります。
末尾に「T」がついている(Core i7-4770Tなど)
この末尾にTがついているCPUはほとんど流通していないです。主にパソコンメーカー向けに卸されているCPUになります。
たまにPCパーツショップが単体購入不可・マザーボードとのセット販売専用商品として販売していることがありますが、Tがついていないモデルよりも販売価格が高いことがあります。
末尾に「C」がついている(Core i7-5775Cなど)
末尾に「P」がついている(Core i5-2450Pなど)
末尾に「R」がついている(Core i7-5775Rなど)
ノートパソコン向けIntel CPUの末尾についているアルファベットまとめ
末尾に「HX」がついている
末尾HXのCPUがノートパソコン向けの最上級CPUになります。
たとえばCore i9-13980HXは、プロセッサーのコア数24,プロセッサーのスレッド数の合計が32、動作周波数が最大5.6GHzとかなり性能が高いです。性能の高いゲーミングノートパソコンによく搭載されています。
末尾に「HK」がついている
オーバークロック可能な高性能なノートパソコン向けCPUです。性能の高いゲーミングノートパソコンによく搭載されています。
末尾に「H」がついている
モバイル向け第13世代CPUで末尾にHがついたモデルは、発表時点では11製品(SKU)が発表されています。
末尾に「P」がついている
Pは薄型ノートパソコンに搭載されていることが多いです。
末尾に「U」がついている
末尾に「Y」がついている
末尾に「G1~G7」がついている
末尾に「B」がついている
末尾に「G」がついている
末尾に「HQ」がついている
末尾に「MK」がついている
末尾に「MQ」がついている
末尾に「MX」がついている
末尾に「M」がついている
末尾に「QM」がついている
搭載されているCPUを確認する方法
Intel CPUのまとめ記事
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荒巻大輔(管理人)
公安9課の管理人。パソコン・PCパーツ・スマートフォン・格安SIM関連に興味があります。
-CPU/プロセッサ, 解説
-CPU, Intel