ゲーミングPCの選び方を解説。
ゲーミングPCの選び方
CPU
CPUは人間でいうと頭に相当するPCパーツです。CPUの性能がすべてを左右すると考えてOKです。
パソコン向けCPUメーカーはインテルとAMDの2社で、ずっとインテルのシェアが高かったのですが、AMDがRyzenプロセッサを発売してからはAMDのシェアが高くなってきています。
たとえばこちらは価格コムのCPUトレンドですが、2020年8月のトレンド情報だとAMDが60%、インテルが40%とAMDのほうが売れ筋であることが分かります。シェアが高いどころかもう逆転してAMDのほうが売れ筋になっていますね。
ゲーム用PCでは、インテルではCore i7またはCore i9を、AMDではRyzen7またはRyzen 9を搭載しているものを選べば、CPU足を引っ張ってしまってパソコン全体の性能が落ちてしまう、ということはないでしょう。
Core i5やRyzen 5はダメとかいうわけでは無いですが、絶対にゲームを快適にプレイしたい、スペックを重視するのであれば避けたいところです。
CPUクーラー
CPUクーラーはCPUを冷却するために必要なパーツです。CPUクーラーは大きく分けて空冷CPUクーラーと水冷CPUクーラーの2種類があります。
空冷CPUクーラーとはその名前の通り、空気を利用してCPUを冷却するCPUクーラーのことです。
水冷CPUクーラーは、空気よりも熱容量が大きい冷却水を利用してCPUを冷却するCPUクーラーのことです。
ゲーム用PCでよく搭載されているのは空冷CPUクーラーです。水冷CPUクーラーは値段も性能も高いハイエンドモデルで搭載されていることが多いです。
どうしても空冷CPUクーラーで満足できなくなった人が水冷CPUクーラーに手を出しています。最初は空冷CPUクーラーでOKです。
グラフィックボード
グラフィックボードは主にグラフィックの処理や映像出力を担当しているPCパーツです。
ゲーム用PCではNVIDIA GeForce GTX10**シリーズやNVIDIA GeForce RTX**シリーズがよく搭載されています。
ゲームをガッツリプレイするのであれば、RTX2070 Super以上、ゲームはそこそこ、フルHDでプレイできればいいならGTX1660 Superが搭載されているパソコンを選ぶといいでしょう。
CPUにも内蔵されていますがパワーはあまり無いので、最新の3Dゲーム・画像編集・動画編集をするならグラフィックボードがあったほうがいいです。
他にも3画面以上でマルチディスプレイ環境を構築したいときにもグラフィックボードが必須です。
メモリ
ゲーミングPCであれば最低でもメモリは16GB搭載しておきたいです。
メモリ容量の多さ=机の大きさと例えられます。教科書とノートと参考書を机の上に広げて勉強するときも、机は小さいよりも大きいほうが広々とスペースを使えて勉強しやすいですよね。それと同じです。
ゲームではよく必要動作環境と推奨動作環境の2つが設けられていますが、推奨動作環境が最低限のレベルであると思ったほうがいいです。メモリ推奨8GBであれば最低8GBと読み替えたほうがいいです。
ゲームしか起動しないような人であればギリギリ足りるかもしれませんが、ブラウザとか他のソフト立ち上げてるともう8GBじゃ無理です。
どんなにCPUやグラフィックボードがよくてもメモリ容量が低いと全て台無しになります。
ネットでちらっと見た意見
- ApexとブラウザとDiscordを起動しているとメモリ8GBじゃ足りなくなる
- メモリ8GBでApexやるとメモリ使用量が90%超える
- Apexを配信しながらやると動作が重くなる、ラグる
SSD
SSDには2.5インチSSDとM.2 SSDの2種類がありますが、ゲーム用PCではどちらかを搭載しています。メーカーや価格によります。
M.2 SSDは2.5インチSSDよりもデータの読み込み・書き込みが高速なものが多いですが、2.5インチSSDからM.2 SSDに変えたとしてもは体感速度は変わりません。
SSDにどのような効果があるのかというと、
- HDDよりもデータの読み込みや書き込みが高速。比べ物にならない
- SSDとHDDの違いが体感できる
- 電源ボタンを押してWindowsが起動するまでが爆速になる
- ゲームの起動時間が短縮される
- ゲームでマップのロードやエリア移動でかかる時間が短縮される
- PhotoshopやIllustratorの起動、ファイル読み込みが高速になる
以上のような効果やメリットがあります。一度SSDを使ってしまうとHDDにはもう戻れません。
逆にデメリットは、HDDよりも値段が高い事、サーバーやデータベースなどの用途では寿命が短くなる場合があること、故障時のデータ復旧が困難ということが挙げられます。
メリットがあればデメリットはありますが、SSDでは享受できるメリットのほうが大きいです。
SSDって最低限のソフトウェアをインストールしていくだけでも意外と消費するので、最低でも480GB~500GBのSSDを搭載することを私はオススメします。240GBってすぐ足りなくなりますよ。
https://twitter.com/jinnet_jin/status/1297037243085774849
https://twitter.com/SNCT_IT2/status/1303671825856045060
HDD
HDDは大容量のデータを保存するのに向いています。
ゲーム用PCにもしも標準搭載されていなかったら、カスタマイズするか自分で買ってくるかして1TB HDDを追加することをオススメします。
SSDにはWindowsなどの最低限のプログラムやソフトウェアをインストールするようにして、HDDにはゲームや動画・音楽ファイルなどを保存するドライブとして使ったほうがいいです。
最近のゲームの容量って数十GBとか余裕であるので、WindowsがインストールされているSSDにインストールしていくと、あっという間にSSDが容量不足に陥ります。
SSDが容量不足になると、Windows Updateのときとかにいちいち不要なデータを消したりしないといけません。ファイルを開くときにも空き容量が足りないせいで開けない、なんてこともあるようです。
ゲーム用SSDを用意するのもいい
予算に余裕があるなら、2.5インチSSDをカスタマイズで追加するか、後から自分で2.5インチSSDをAmazonとかで買ってきてゲーム用SSDを作ることをオススメします。
SSDのメリットも享受できますし、WindowsがインストールされているSSDにゲームをインストールしなくて済みます。
ゲーム用SSDを買ったけど1TBじゃ足りないという人もいますが、とりあえずは1TBを目安に導入するのがオススメです。
ゲーム用SSDって思っているよりも意外と普通です。一昔前と比べてSSDもだいぶ安くなっているので手を出しやすいですよ。
ゲーム用SSD届いた! pic.twitter.com/nhthf5xvGN
— なぜる (@NazellEdi) August 25, 2020
ゲーム用SSDのストレージなんだけど、
EPICの無料ゲーム片っ端からインスコしてたら、やっぱ、容量不足が深刻である。 pic.twitter.com/w25bGLexD8— 老朽化著しいmasadeli (@Three_of_dia) September 12, 2020
電源ユニット
スペックにもよりますが、ゲーム用PCではよく500~750Wの電源ユニットを搭載しています。
メーカー側も何も考えずにその電源ユニットを搭載しているわけではなく、ちゃんと計算した結果その容量の電源ユニットにしているはずなので、電源容量不足に陥って動作あが不安定になるということは無いです。
メーカーのBTO PCは標準搭載している電源ユニットのメーカーが記載されていないことが多いです。不安な人はメーカー名や製品名が明記された電源ユニットにアップグレードすることをオススメします。
オススメのゲーミングデスクトップPC
GALLERIA XA7C-R70S
GALLERIA XA7C-R70Sは、Core i7-10700/RTX2070 SUPER/メモリ16GB/512NVMe SSDを搭載したゲーミングデスクトップパソコンです。
4K解像度でのゲームプレイを視野に入れている人にオススメとされています。フルHDやWQHDでゲームをするなら余裕のスペックです。
メモリが16GBなので、ゲーム実況配信したり、ゲーム画面と同時にブラウザを起動して攻略サイトを見るような人だとメモリ不足に陥る可能性があります。
オプションで32GBに増量することも可能なので、不安な人はアップグレードすることをオススメします。
電源ユニットは80PLUS BRONZEの650W電源を搭載しています。オプションでSeasonicやSILVERSTONEの電源ユニットが選択できるので、そちらに変更することをオススメします。
標準搭載されているSSDのメーカーも不明なので、気になる人はSamsungやIntelのものに変更可能です。
HDDを搭載していないので、最低でも1TB HDDを追加しておくといいかもしれません。
スペック
OS | Windows 10 Home 64ビット (ディスク付属) | |
CPU | インテル Core i7-10700 (2.90GHz-4.80GHz/8コア/16スレッド) | |
グラフィック機能 | NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER 8GB (HDMI x1,DisplayPort x3) | |
電源ユニット | 650W 静音電源 (80PLUS BRONZE) | |
メモリ | 16GB DDR4 SDRAM (PC4-21300/8GBx2/2チャネル) | |
SSD | 512GB NVMe SSD (M.2 2280, 読込速度 3200MB/s, 書込速度 2000MB/s) | |
HDD/SSD | HDD 無し | |
マザーボード | インテル H470 チップセット ATXマザーボード |
スペックについてはこちらの記事でも詳しく解説しているので御覧ください。