Lenovoのゲーミングデスクトップパソコン Lenovo Legion T750i スペックと評価まとめ。
Lenovo Legion T750i (第10世代インテル)のスペックと評価まとめ
Lenovo Legion T750iは、2020年8月12日から発売されているLenvoのゲーミングデスクトップパソコンです。
搭載しているCPU、メモリ、グラフィックボードの違いで基本の3モデルが用意されています。それ以外のスペックは3モデルすべて同じです。
- Core i7-10700K+メモリ16GB+RTX2070 SUPER搭載モデル
- Core i7-10700K+メモリ32GB+RTX2080 SUPER搭載モデル
- Core i9-10900K+メモリ32GB+RTX2080 SUPER搭載モデル
スペックは完全に固定されていて、カスタマイズ(CPU・メモリ・グラフィックボードの変更など)は一切できません。
さらに、この3モデルには「Microsoft Office」を搭載しているモデルとしていないモデルがありますが、ここでは基本の3モデルだけ触れていきます。
Lenovo Legion T750i (第10世代インテル)のスペック
製品シリーズ | Lenovo Legion T750ii | |||
製品番号 | 90Q8000YJM | 90Q80010JM | 90Q80016JM | |
初期導入済OS | Windows 10 Home 64bit (日本語版) | |||
名称 | インテル Core i7-10700K | インテル Core i9-10900K | ||
冷却方式 | 簡易水冷CPUクーラー | |||
標準搭載メモリ | DDR4-3200 16GB (8GB x 2) | DDR4- 3200 32GB (16GB x 2) | ||
HDD | 2TB (7200rpm/シリアルATA/3.5インチ) | |||
SSD | 512GB (PCIe NVMe/M.2) (専用ヒートシンク搭載) | |||
ビデオチップ | NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER 8GB GDDR6 | NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER 8GB GDDR6 | ||
PC本体(上面) | USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 2 ヘッドホン x 1、マイクロホン x 1 | |||
PC本体(背面) | USB 3.1 x 1、USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 4、USB3.1 Type-C x 1 オーディオポート x 6(7.1cサラウンド対応) イーサネットコネクター x 1 | |||
LAN | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T | |||
ワイヤレスLAN | Wi-Fi 6対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) | |||
Bluetooth | Bluetooth v5.1 | |||
電源 | 650W/AC 100-240V(50/60Hz)【80PLUS GOLD】 | |||
最大消費電力(W) | 650 | |||
保証期間 | 1年間 |
正式な製品仕様は以下のページを御覧ください。
Lenovo Legion T750i (第10世代インテル)のスペック解説個人的な評価
CPU
CPUはCore i7-10700KかCore i9-10900Kのどちらかを搭載しています。
Core i7-10700Kは一般人向けCore i7シリーズの中では最上位、Core i9-10900Kは一般人向けCore i9シリーズの中では最上位のCPUです。
Core i9-10900Kは、個人向けプロセッサとしては初めて10コア20スレッドに対応しました。
マルチコアでの処理が有効な、3DCG レンダリングや画像の現像処理等のスピードが向上し、クリエイティブ作業に活用できます。また、プレイと同時に実況や配信を楽しむ最新のゲーミング環境にも、マルチコア処理が有効です。
マザーボードはZ490チップセットを搭載したマザーボードなので、Core i7-10700KやCore i9-10900Kのオーバークロックが可能です。
CPU名 | Core i9-10900K | Core i7-10700K |
コア数/スレッド数 | 10コア 20スレッド | 8コア 16スレッド |
動作周波数 | 3.7GHz | 3.8GHz |
TB時動作周波数 | 5.3GHz | 5.1GHz |
キャッシュ | 20MB | 16MB |
オーバークロック | 可能 | 可能 |
CPUクーラー
CPUクーラーは簡易水冷CPUクーラーを搭載しています。
水冷CPUクーラーは、空気よりも熱容量が大きい冷却液(クーラント液)をポンプで循環してCPUを冷却するCPUクーラーのことです。
- ファンサイズ/数量 : 120 mm x 2
- ラジエーターサイズ : 274 x 120 x 27 mm
- 最大ファン回転数 : 4300 rpm
- RGBライティング : あり
水冷CPUクーラーのかんたんな仕組み
- CPUの表面とCPUクーラーの接着面の部分を密着させる
- ラジエーターから冷却水がCPUに送られる
- CPUの熱で温められた冷却水がラジエーターに戻っていく
- 戻っていくときにファンからの送風で再び冷却水を冷やす
グラフィックボード
ビデオチップ | NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER | NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER |
ビデオRAM容量 | 8GB GDDR6 | 8GB GDDR6 |
搭載インターフェース | DisplayPort x 3 HDMI x 1 USB Type-C x 1 | DisplayPort x 3 HDMI x 1 |
グラフィックボードはGeForce RTX2070 SUPERかGeForce RTX2080 SUPERのどちらかを搭載しています。
2020年8月現在、GeForce RTX2070 SUPERは上から3番目、GeForce RTX2080 SUPERは上から2番目にスペックがいいです。
- GeForce RTX2080Ti
- GeForce RTX2080 SUPER←この製品が搭載しているのはこれ
- GeForce RTX2070 SUPER←この製品が搭載しているのはこれ
- GeForce RTX2060 SUPER
- GeForce GTX1660 SUPER
- GeForce GTX1660
- GeForce GTX1060 3GB
- GeForce GTX1650 SUPER
- GeForce GTX1650
- GeForce GT1030
メモリ
メモリは16GBまたは32GB搭載しています。
- 16GB(8GB×2枚)
- 32GB(16GB×2枚)
- DDR4-3200 SDRAM UDIMM
- 専用ヒートシンク搭載
マザーボード
マザーボードはインテルZ490チップセットのマザーボードを搭載しています。
Z490チップセットはCoreプロセッサーに対応する最新のチップセットです。第10世代インテル Core プロセッサーの新しいソケット規格である LGA1200をサポートします。
搭載されているマザーボード型番などは不明で、製品仕様書から読み取れることをまとめます。
- メモリスロット4つ、最大128GBまで認識
- PCI Express x16 : 2 (空1)
- PCI Express x1 : 3 (空3)
- M.2 2230(WLANカード用): 1 (空0)
- M.2 2280/2242(PCIe SSD用): 2 (空1)
標準搭載SSD
512GBのM.2 SSDを搭載しています。メーカー、読込速度や書込速度などのスペックは一切不明です。
- 容量512GB
- PCIe NVMe
- M.2
- 専用ヒートシンク搭載
標準搭載HDD
2TB HDDを搭載しています。
- 2TB
- 7200rpm
- SATA
- 3.5インチ
光学ドライブは非搭載
光学ドライブは搭載していません。このLegion T750iのPCケースには光学ドライブを取り付けるための場所がありません。
電源ユニット
80PLUS GOLDの650W電源を搭載しています。メーカーやスペックは不明です。
PCケースについて
PCケースの拡張性について
- 5.25インチベイなし
- 3.5インチベイ2個(空き1)
- 2.5インチベイの記載が無いので多分無い
3.5インチベイは2個ありますが、そのうち1個は標準搭載されているHDDで使われています。なので自由に使えるの3.5インチベイは1個です。
2.5インチベイは搭載されていませんが、2.5インチから3.5インチに変換するマウンタなどを購入すれば2.5インチSSDなどを自分で搭載することもできます。
エアフローについて
- 前面パネルに120mmファン3個搭載
- 背面パネルに120mmファン1個搭載
前面吸気・背面排気の典型的なエアフローです。前面パネルはメッシュ状になっています。
搭載されているファンは製品ページを見る限りはLED付きでギラギラ光ってくるタイプのやつです。
搭載しているインターフェースについて
- USB 2.0
- USB 3.0
- ヘッドホン、マイクロホン
- 電源ボタン
- USB 3.1 x 1
- USB 2.0 x 4
- USB3.1 Type-C x 1
- USB 3.0 x 2
- オーディオポート x 6(7.1cサラウンド対応)
- イーサネットコネクター
搭載しているインターフェースは以上の通り。1~4はケースのフロントではなくケースのトップについています。5~10はケース背面です。
なお、映像出力する際はマザーボード側に搭載されているHDMI, DisplayPort端子ではなく、グラフィックボード側に搭載されている端子を使う必要があります。
マザーボード側に搭載されているHDMI, DisplayPort端子と液晶ディスプレイを接続すると、ほぼ確実に液晶ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzしか出ないです。
グラフィックボード側に搭載されているHDMI, DisplayPort端子とゲーマー向け液晶ディスプレイを接続すると、初めてゲーマー向け液晶ディスプレイがリフレッシュレート144Hzとか240Hzで動きます。
評価
- Core i7-10700K+メモリ16GB+RTX2070 SUPER搭載モデル
- Core i7-10700K+メモリ32GB+RTX2080 SUPER搭載モデル
- Core i9-10900K+メモリ32GB+RTX2080 SUPER搭載モデル
Lenovo Legion T750は以上の3つのモデルが用意されていて、CPUとメモリとグラボはかなりよくみる組み合わせです。
自作PCで20万~25万くらいでゲーム用パソコンを作りたいんだけど~って言われると、だいたいこんな感じのスペックになるでしょう。
Core i7-10700K+メモリ16GB+RTX2070 SUPER搭載モデルでも大抵のゲームは余裕で動くでしょう。
ちょっとした懸念としては、
- 標準で搭載されているSSDやHDDの容量が固定されていて変更不可である
- 3.5インチベイ2個(空き1)、2.5インチベイが無い=拡張性がちょっと乏しい
が挙げられます。