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【最新】オススメ2.5インチSSDと選び方

2.5インチSSD性能/スペック比較と選び方についてまとめました。選び方、オススメSSDも紹介。

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【はじめに】2.5インチSSDの基礎知識

CrucialMX200-5

SSDとはフラッシュメモリを記憶装置として用いたストレージのこと。

基本的にデスクトップパソコン・ノートパソコン内にHDDが納まるスペースがあればSSDに交換するだけで搭載できます。

SSDとHDDの比較

SSDHDD
容量少ない
最大でも8TBまで
多い
値段HDDと比べると高い安い
OSの起動とても速い遅い
データ転送速度とても速い遅い
衝撃・振動強い弱い
発熱小さい大きい
動作音ないある
消費電力小さい(多少)大きい
書き込み制限ありなし
故障の前兆なし(突然死)あり(症状あり)

 

SSDのメリット・デメリット

SSDのメリットは、HDDよりも高速なデータ通信が可能であること、物理的な可動箇所がないので省電力、動作音がしないので静か、振動や衝撃に強いことが挙げられます。

逆にデメリットは、HDDよりも値段が高い事、サーバーやデータベースなどの用途では寿命が短くなる場合があること、故障時のデータ復旧が困難ということが挙げられます。

SSDはデータ転送が高速

速度1
HDD(画像左)とSSD(画像右)の速度の比較です。

右と左で数値が全然違うことが見て分かるように、SSDはHDDよりも高速にデータの読み書きが可能です。

PCの動作が遅くなったという人はHDDからSSDへの換装を検討しましょう。 SSDにすればOSの起動やプログラムの処理速度が格段に向上します。

ゲームのロード時間も短縮されるので1分1秒を争うようなFPSをしている人にも断然オススメです。

SSDは、コントローラ・NANDフラッシュ・DRAMの3つの部品で構成されている

2.5インチSSDやM.2 SSDは、

  • コントローラ
  • DRAM
  • NANDフラッシュ

の3つの部品で構成されてます。

コントローラ

コントローラがコンピュータとNANDフラッシュをつないでいて、NANDフラッシュにデータを保存します。

コントローラはNANDフラッシュの不良ブロックの管理、誤り訂正、メモリセルあたりの書き換え回数を平滑化するウェアレベリングなどの制御を行っています。

SSDの性能はフラッシュメモリの性能だけでなく、コントローラによって大きく左右されます。

そのため、SSDの仕様ではNANDフラッシュのメーカーは隠されていても、コントローラだけは型番がしっかり記載されています。

NANDフラッシュ

データの保存場所がNANDフラッシュです。

DRAM(キャッシュメモリ)

一時的にデータを保存して読み書きをスムーズにするための部品です。SSDによってはDRAMがあったりなかったりします。

NANDフラッシュのSLC, MLC, QLC, TLCの違い

SSDで内部で使用されているNANDフラッシュには、「SLC」「MLC」「TLC」「QLC」の4つのタイプがあります。

2021年1月時点において、価格コムの売れ筋2.5インチSSDに搭載されているNANDフラッシュはTLCばっかりです。

2021年でMLCの2.5インチSSDを入手するのはかなり難しいです。ヤフオクとかだと未使用品が転がっているかもしれませんが、新品だともう棚卸時に出土するようなレベルだと思います。

耐久性や信頼性の高さは、SLC→MLC→TLC→QLCの順番で良いです。2021年現在はMLCのSSDはかなり珍しいです。TLCまたはQLCのSSDが主流です。

SLC(Single Lebel Cell)

1つのセルに1ビットのデータを格納します。

1つのセルの書き込み上限回数は10万回とされています。

SLCが最も耐久性が高いですが、値段がめちゃくちゃ高くて低用量で、なおかつ市場にほぼ流通していません。

MLC(Multi Level Cell)

1つのセルに2ビットのデータを格納します。

1つのセルの書き込み上限回数はおよそ1万回とされています。

TLC(Triple Lebel Cell)

1つのセルに3ビットのデータを格納します。

1つのセルの書き込み上限回数はおよそ3000回~5000回とされています。

QLC(Quad Lebel Cell)

1つのセルに4ビットのデータを格納します。

1つのセルの書き込み上限回数はおよそ1000回程度とされています。

普通のNANDフラッシュは絶滅傾向、3D NANDフラッシュが主流に

なお、普通のMLCとかTLCやQLCのSSDは絶滅傾向にあります。

3D NAND MLCとか3D NAND TLCとか3D NAND QLCにシフトしています。

価格コムの売れ筋上位の2,5インチSSDはだいたい3D TLC NANDです。

3D NANDとか書かれていて、TLCなのかMLCなのか分からないときは大体3D TLC NANDです。

3D NANDとかって何?

1つのセルに格納できるデータが増えれば増えるほど大容量化できますが、書き込み回数の上限が減ったり信頼性が落ちていきます。TLCとQLCを比べるとQLCがヤバいですよね。

そこで、セルを上に積み立てることによって書き込み回数の上限や信頼性を保ったまま大容量を図りました。それが3D NANDです。

同じ土地でも、10戸の平屋アパートを建てて1人1戸に住ませるよりも、960戸の高層マンションを建てて1人1戸に住ませるほうが効率よく人を詰め込めますよね。それと同じです。

いろいろなNANDフラッシュメーカーが、32層NANDとか、64層NANDとか、128層NANDとか、176層NANDとかをどんどん開発しています。

別にSSDを構成する部品なんて知らなくてもいい。価格コムの売れ筋を買えばOK

別に知らなくてもいいです。気にするのはパソコンオタクくらいです。価格コムの売れ筋のSSDを買っておけばいいですよ。

たとえば車のエンジンの仕組みなんて車のオタクくらいしか知らないでしょう?

車に乗っててエンジンの仕組み、どうやって動いているか、エンジンの機構とかを気にしたことありましたか?そういうことです。

SSDの寿命ってある?

SSDの寿命として当てはまるのは「TBW」です。

SSDのスペック表を見ると「TBW」という数値が記載されているはずです。

たとえば2021年1月時点で価格コム1位の2.5インチSSDの「CT500MX500SSD1/JP」のTBWは、「180TB]となっています。

180TBは、SSDの書き込み容量が180TBに達すると寿命を迎える、と思えばOKです。ちなみに、1日あたり90GBの書き込みを5年間行うと180TBになります。

1日あたり何GB書き込むかは、パソコンの用途や使い方によって大きく異なります。

パソコンの用途がちょっと調べ物をしたり、WordやExcelを使ったり、YouTubeで動画を見る程度であれば、1日あたり90GBの書き込みをすることはまずありえません。

そもそも寿命を迎える前に他のパソコンに買い換えるでしょう。寿命が気になる敏感な人は、規定のTBWに到達するまでにSSDを交換するでしょう。

どうしても寿命が気になるのであれば、データセンター向けSSDを購入して使うのをオススメします。

SSDの選び方

2.5インチSSDの性能はこれ以上アップすることがないので、メーカーだけ気をつければどれを選んでもOK

2.5インチSSDってもう完全に枯れた技術なので、基本的にどの製品を選んでもOKですが、メーカーだけは気にしましょう。

私が信頼できるメーカーは、

  • サムスン
  • Crucial
  • Western Digital/SanDisk
  • Transcend

です。この4メーカーで価格コム上位にある製品ならどれでもいいです。

このメーカーの2.5インチSSDはずば抜けて速度が早い!とかいうのは無いですよ。

勧められたメーカーのSSDのレビュー見たらなんかちょっと不安なんだけど?

これがオススメ!と言われてAmazonを見てみると、たしかに星4以上だったりレビューががたくさんついてるけど、なんか☆1のレビューがあるな~不安だな~と思う人もいるかと思います。

ぶっちゃけメーカーがサムスンでも、Crucialでも、Transcendでも、Western Digitalでも、メーカー問わず☆1文句たらたらレビューが存在します。

そういったレビューを気にしたところで時間の無駄です。その人の環境や使い方ですぐに壊れてしまったり、初期不良を引いてしまっただけです。

誰にでも発生する問題、誰でも初期不良品を引いてしまうようなレベルのひどさだったら、もっと評価が低いですしボロクソに書かれたレビューがたくさんあるはずです。

SSDの容量の選び方

120GB~

SSDにはOSしかインストールしない、他のデータやアプリはHDDに保存するという人は120GB台でもいいでしょう。

ただし、少しアプリなどをインストールしていくとすぐに足りなくなります。何もなくても240GBくらいほしいです。

240GB~

SSDにOSとちょっとしたアプリをインストールしたい人は240GBでいいでしょう。

ちなみに、私が仕事用のノートパソコンを購入するときのSSDの容量は240GB台です。

480GB~

個人的には何もしなくてもこれくらい欲しいですね。

私が1代目のSSDから2代目のSSDに交換したときは480GBのSSDを使いました。

960GB~1TB台

なんでもSSDで済ませたい人はこれくらいでいきましょう。

私の3代目のSSDは1TBにしました。

2TB以降~

  • パソコンでゲーム用SSDとして使う
  • PS4やPS5で外付けSSDとして使う

という人がオススメです。

ここらへんを買っておけば間違いない!オススメの2.5インチSSDを紹介

Crucial MX500シリーズ(メイン用SSDとしてオススメ)

Crucual MX500シリーズは、250GBモデル、500GBモデル、1TBモデル、2TBモデル、4TBモデルの5つのモデルが発売されています。

2.5インチSSDのなかではド定番です。迷ったらこれを選んでおけば間違いないです。むしろこれ以外は買わなくてもいいくらいです。

250GB~1TBモデル

製品名/型番CT1000MX500SSD1CT500MX500SSD1CT250MX500SSD1
容量1TB500GB250GB
フォームファクタ2.5インチ
インターフェース SATA (6Gb/s)
NANDフラッシュMicron 3D TLC NAND フラッシュ
シーケンシャルリード560MB/s
シーケンシャルライト510MB.s
ランダムリード95000 IOPS
ランダムライト90000 IOPS
厚さ7mm (9.5mmスペーサー付き)
耐久性360TB180TB100TB
保証期間5年
  • 250GBモデルの耐久性100TBは、1日当たり54GBの書込を5年間行った場合に相当
  • 500GBモデルの耐久性180TBは、1日当たり98GBの書込を5年間行った場合に相当
  • 1TBモデルの耐久性360TBは、1日当たり197GBの書込を5年間行った場合に相当

この情報はCrucialの代理店であるアスクが公表している数値になります。

2TB~4TBモデル

製品名/型番CT4000MX500SSD1CT2000MX500SSD1
容量4TB2TB
フォームファクタ2.5インチ
インターフェース SATA (6Gb/s)
NANDフラッシュMicron 3D TLC NAND フラッシュ
シーケンシャルリード560MB/s
シーケンシャルライト510MB.s
ランダムリード90000 IOPS95000 IOPS
ランダムライト90000 IOPS
厚さ7mm (9.5mmスペーサー付き)
耐久性1000TB700TB
保証期間5年
  • 2TBモデルの耐久性700TBは、1日当たり383GBの書込を5年間行った場合に相当
  • 4TBモデルの耐久性1000TBは、1日当たり547GBの書込を5年間行った場合に相当

この情報はCrucialの代理店であるアスクが公表している数値になります。

WD Blue 3D NAND SATAシリーズ

250GB~1TBモデル

製品名/型番WDS100T2B0AWDS500G2B0AWDS250G2B0A
容量1TB500GB250GB
フォームファクタ2.5インチ
インターフェース SATA (6Gb/s)
NANDフラッシュ3D TLC NANDフラッシュ
シーケンシャルリード560MB/s560MB/s550MB/s
シーケンシャルライト530MB/s530MB/s525MB/s
ランダムリード95000 IOPS95000 IOPS95000 IOPS
ランダムライト84000 IOPS84000 IOPS81000 IOPS
厚さ7mm
耐久性400TBW200TBW100TBW
保証期間5年

2TB~4TBモデル

製品名/型番WDS400T2B0AWDS200T2B0A
容量4TB2TB
フォームファクタ2.5インチ
インターフェース SATA (6Gb/s)
NANDフラッシュ3D TLC NANDフラッシュ
シーケンシャルリード560MB/s
シーケンシャルライト530MB/s
ランダムリード95000 IOPS95000 IOPS
ランダムライト82000 IOPS84000 IOPS
厚さ7mm
耐久性600TBW500TBW
保証期間5年間

 

Samsung 870 QVOシリーズ(QLC採用、サブストレージ、大容量を求める人にオススメ)

870 QVOシリーズの採用しているQLCは、値段が安い代わりに耐久性はTLCよりも低くなっています。

サブストレージとして使う、ゲーム専用SSDとして使う、動画編集作業用SSDとして使うなど、万が一SSDが故障しても、またインストールすれば使えるソフトウェアなどを入れて使うのにオススメです。

私もQLCのSSDをメインとして使うのはちょっと怖いです。

製品Samsung SSD 870 QVO
型番MZ-77Q1T0BMZ-77Q2T0BMZ-77Q4T0BMZ-77Q8T0B
容量1TB(1,000GB)2TB(2,000GB)4TB(4,000GB)8TB(8,000GB)
インターフェースSATA 3.0(6Gbps)
フォームファクタ2.5インチ
外形寸法(L×W×H)100 × 69.85 × 6.8 (mm)
NANDフラッシュSamsung 4bit MLC (QLC) V-NAND
コントローラSamsung MKX コントローラ
キャッシュメモリ1GB LPDDR42GB LPDDR44GB LPDDR48GB LPDDR4
シーケンシャルリード560 MB/s
シーケンシャルライト530 MB/s
ランダムリード98,000 IOPS
ランダムライト88,000 IOPS
MTBF
(平均故障間隔)
150万時間
TBW360TB720TB1,440TB2,880TB
保証期間3年限定保証(
製品サポートサムスンSSDサポートセンターによる電話
メールでのテクニカルサポート

SanDisk Ultra 3D SSDシリーズ(中身はWD Blue 3D NAND SSDと全く同じ)

SanDisk Ultra 3D SSDシリーズは、WD Blue 3D NAND SSDと中身は全く同じです。安い方を買えばいいと思います。

250GB~1TBモデル

製品名/型番SDSSDH3-1T00-G25SDSSDH3-500G-G25SDSSDH3-250G-G25
容量1TB500GB250GB
フォームファクタ2.5インチ
インターフェース SATA (6Gb/s)
NANDフラッシュ3D TLC NANDフラッシュ
シーケンシャルリード560MB/s560MB/s550MB/s
シーケンシャルライト530MB/s530MB/s525MB/s
ランダムリード95000 IOPS95000 IOPS95000 IOPS
ランダムライト84000 IOPS84000 IOPS81000 IOPS
厚さ7mm
耐久性400TBW200TBW100TBW
保証期間5年

2TB~4TBモデル

製品名/型番SDSSDH3-4T00-G25SDSSDH3-2T00-G25
容量4TB2TB
フォームファクタ2.5インチ
インターフェース SATA (6Gb/s)
NANDフラッシュ3D TLC NANDフラッシュ
シーケンシャルリード560MB/s
シーケンシャルライト530MB/s
ランダムリード95000 IOPS95000 IOPS
ランダムライト82000 IOPS84000 IOPS
厚さ7mm
耐久性600TBW500TBW
保証期間5年間

 

 

以上。SSDの購入時の参考になれば幸いです。

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  • この記事を書いた人

荒巻大輔(管理人)

公安9課の管理人。パソコン・PCパーツ・スマートフォン・格安SIM関連に興味があります。

-SSD, まとめ/比較
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