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【2020年版】Windows 10におけるSSDの設定方法と最適化

Windows 10におけるSSDの設定・最適化について。

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はじめに : 設定とか最適化なんてもういらないと思います

SSDが発売された当初から変わっていない

Windows 7やそれ以前のOSで推奨されていた「SSDの消耗を防ぐ設定」というのは、SSDが発売された当初の2008年や2009年頃から全く変わっていない「おまじない」レベルのものです。

SSDが発売された当初は最大容量が数十GBしかありませんでした。そこにOSをインストールすると残り容量はかなり少なくなります。なので、少しでもSSDの消耗を減らそうと生み出されたのでしょう。

SSDが大容量化していますし、耐久性も昔のそれとは違うでしょう。そこまで神経質になってSSDの設定・最適化をすべきではないと思っています。

変に設定を変えると不具合が出るかもしれません

変に設定をいじったり変えたりするとPCに不具合や問題が発生する場合があります。設定したのに逆に消耗してる!なんてことがあるかもしれません。

自分で対処出来るならいいでしょうけど、対処出来る自信がないならもう下手に弄らないほうがいいです。

設定の有無に関わらず、すごく運が悪いとすぐ壊れます

一応言っておきますが、SSDだろうがHDDだろうが壊れるやつはすぐ壊れます。

ちなみに、2万1711時間(904日)、Windows Update適用時以外は24時間連続稼働していたPCに載せていたIntel SSD 520Series 240GBは故障する気配はありませんでした。

システムファイルをSSD、データをHDDに

OSや最低限のソフトウェアをSSDに、その他の音楽・動画・どうでもいいソフトウェアなどはHDDにインストール・保存していくようにしましょう。

ただし、そのような振り分けをするとせっかくHDDよりも高速なSSDな恩恵を受けられないじゃないか、という考えもあります。もちろんその通りです。

予算やSSDを増設するスペースがある人は、いっそのことゲーム専用SSD、写真や動画などを編集するための専用SSDを導入するといいでしょう。

ソフトのインストール先をHDDに変えるだけで十分

ぶっちゃけソフトウェアのインストール先をSSDではなくHDDに変えるだけでも十分です。これだけでSSDの消耗を抑えられるでしょう。

ただし、これではせっかくHDDよりも高速なSSDの恩恵を受けることができません。ならばいっそのことゲームやPhotoshopなど専用のSSDを導入するというのはいかがでしょうか。安くなっていますしオススメです。

デフラグを無効にしなくていい

Windows10SSD-2

Windows 8以降のデフラグは、SSDに対しては定期的にTrimコマンドを発行してパフォーマンスの改善を行っているため、自動実行スケジュールおよびデフラグを無効化する必要はありません

ただし、デフラグが実行されるタイミングは自分が使用していない時間帯に変更したほうがいいかもしれません。使おうとしたらデフラグ中とか嫌ですからね。

仮想メモリを無効にする

仮想メモリとは物理メモリ(RAM)の容量が不足すると一時的にSSDやHDDをメモリとして利用する機能のこと。

環境にもよりますが、無効にすればGB単位で空き容量が増えますが、搭載している物理メモリの容量が少ないパソコン、一度でも「コンピューターのメモリが不足しています」と警告メッセージが出たパソコンは仮想メモリは無効化しないほうがいいでしょう。

なお、Windows 7などですでに仮想メモリを無効にしていた人はWindows 10でも仮想メモリが無効になっています。

Windows10SSD-4.

Windowsボタン(スタートボタン)を右クリックして「システム」をクリック。

Windows10SSD-5

「システムの詳細設定」をクリック。

Windows10SSD-6

「詳細設定タブ」→パフォーマンス項の「設定」をクリック。

Windows10SSD-7

「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外し、「ページングファイルなし」を選択し設定をクリック。その後OKをクリックして終了。

繰り返しますが、搭載している物理メモリの容量が少ないパソコン、一度でも「コンピューターのメモリが不足しています」と警告メッセージが出たパソコンは仮想メモリは無効化しないほうがいいでしょう。

ハイバネーションを無効にする

パソコンをハイバネーション(休止状態)にした際、開いているプログラムや作業内容をSSD内に書き込む「hiberfil.sys」ファイルが存在します。

ファイルのサイズは搭載されている物理メモリのサイズとほぼ同じ。このハイバネーションが有効になっていると休止状態になる度にSSDにゴリゴリと書き込むので寿命が短くなると言われています。

ハイバネーションを無効にするとSSDへの書き込みを防ぐだけでなく容量の確保も出来るので、休止状態にしない人は無効にしましょう。なお、ノートパソコンの人は無効にしないほうがいいです

 

コマンドプロンプトで「powercfg /h off」と入力しエンターを押下すると削除出来ます。

「ドキュメント」「ピクチャ」「ミュージック」「ビデオ」などをHDDに移動させる

Cドライブ(SSD)にある「ドキュメント」「ピクチャ」「ミュージック」「ビデオ」などのフォルダの場所を他のドライブ(HDD)に変更してSSDへの書き込みを減らすという方法があります。デスクトップはソフトウェアをインストールした際にアイコンが作成される程度なので別に場所を変えなくてもいいです。

これは「クイック アクセス」から行ってもきちんと場所を変更してくれます。

ダウンロードフォルダをCドライブからDドライブに変更するならば、Dドライブにダウンロードフォルダを作成しておくなどの下準備をしておきましょう。別にどこでもいいんです。Dドライブ直下でもいいんですよ。

Windows10-SSD-move1

今回は例としてミュージックフォルダをCドライブ(SSD)からDドライブ(HDD)に変更します。ドキュメントフォルダ・ピクチャフォルダの場所を変更するフォルダの上で右クリックしてプロパティを選択。

Windows10-SSD-move2

「場所」タブの「移動(M)」をクリック。

Windows10-SSD-move3

その後は移動させたいフォルダのある階層まで移動し、「フォルダーの選択」で移動先を確定させます。その後「適用」をクリック。

私はDドライブ(HDD)のUsersフォルダの中にあるミュージックフォルダを選択しました。これはWindows 7で設定を変更した際の名残であるので、必ずしもこの階層を選択しないといけないわけではありません。別にどこに作ったっていいんです。

Windows10-SSD-move4

適用をクリックすると「元の場所のすべてのファイルを、新しい場所に移動しますか?」と聞かれるので問題がなければ「はい」をクリック。あとはプログレスバーが表示されて消えれば終了です。また、この時「desktop.iniが~」と聞かれることがありますが、これも「はい」をクリックすればOKです。

今回はミュージックフォルダをHDDに移動させましたが、ドキュメント・ピクチャ・ビデオフォルダを移動させる際も同じ手順で可能です。

OneDriveのフォルダの場所を変更する・無効にする・同期を停止する

OneDriveはMicrosoftが提供する基本無料のオンラインストレージで、文書や写真などのデータをインターネット上に用意された自分専用のストレージ領域に保存でき、他のパソコンからも保存したファイルを開けるという便利なものなんですが、OneDrive内ファイルの保存場所がデフォルトだとCドライブ内になっているため、同期するたびにSSDに書き込みが発生します。

この問題については、OneDriveが同期するフォルダをCドライブから他のドライブに変更する・OneDriveを無効にする・OneDriveのファイル同期を停止する、といった対処法があります。

OneDriveのフォルダの場所を変更する

OneDriveフォルダの場所はセットアップ時に変更することが出来ます。

OneDrive-Notification-Area

OneDrive-stop4.

すでにOneDriveが有効になっている人は、通知領域のOneDriveのアイコンを右クリックして設定をクリック。「アカウント」タブで「OneDriveのリンク解除」をクリックして解除(ログアウト)しておきましょう。

OneDrive-folder-select2

通知領域のOneDriveアイコンをクリックすると「OneDrive へようこそ」と表示されます。サインインしないとこの項の設定は何も出来ません。

OneDrive-folder-select3

Microsoft アカウントとパスワードを入力してサインインします。

OneDrive-folder-select.

OneDriveにMicrosoft アカウントでサインインした後すぐ表示される「OneDriveフォルダーです」という画面で「場所の変更」をクリック。その後Dドライブ直下などに 「OneDrive」など適当なフォルダを作成しフォルダーの選択をするだけ。これでCドライブ(SSD)から変更出来ます。ぶっちゃけこれだけでSSDへの書き込みは無くなります。

OneDriveを無効にする(Homeは無理)

Windows 10 のOneDriveは、コンピューターのローカル グループ ポリシー エディターを使用して無効にします。 この操作で OneDrive がPCから削除されるわけではありませんが、クラウドとの同期や他のアプリとの接続が行われなくなり、エクスプローラーのナビゲーション ウィンドウから削除されます。

ただしローカルグループポリシーエディターはWindows 10 Homeでは開けません。

Windows10-OneDrive-invalid-1

Windowsキーを押しながらRキーを押して「ファイル名を指定して実行」ボックスを開き、「gpedit.msc」と入力してOKをクリック。

Windows10-OneDrive-invalid-2

ローカルグループポリシーエディターが開くので、「コンピューターの構成」をクリック。

Windows10-OneDrive-invalid-3

「管理用テンプレート」をクリック。

Windows10-OneDrive-invalid-4

「Windows コンポーネント」をクリック。

Windows10-OneDrive-invalid-5「OneDrive」をクリック。

Windows10-OneDrive-Invaild-6..

「OneDriveをファイル記憶域として使用できないようにする」画面が表示されるので「有効」を選択し「OK」をクリックするとOneDriveが無効になります。

OneDriveのファイル同期を停止する

OneDriveは、Windows 10に組み込まれているのでアンインストールできません。 ただし、同期処理を停止して表示しないようにすることはできます。 表示しないようにするにはOneDrive のすべての設定をオフにし、エクスプローラーでOneDrive フォルダを削除します。

OneDrive-Notification-Area

OneDrive-stop1

通知領域でOneDriveのアイコンを右クリックして設定をクリック。「設定タブ」の全般のチェックボックスを全てオフにします。オフにしたらOKをクリック。

OneDrive-stop

自動保存タブで、「ドキュメントと写真」の一覧を「このPCのみ」に設定し、他のチェックボックスを全てオフにします。オフにしたらOKをクリック。

OneDrive-stop2.

「アカウント」タブで「フォルダーの選択」をクリックします。

OneDrive-stop3.

「OneDriveのファイルとフォルダーを全て同期」のチェックボックスをオフにします。OKをクリックしてボックスを閉じ設定に戻ります。この手順により、全てのOneDriveファイルがコンピュータから削除されますが、OneDrive.comには残ります。

OneDrive-stop4.

「アカウント」タブで「OneDriveのリンク解除」をクリックします。

OneDrive-folder-select2

OneDriveへようこそと表示されるのでこれを閉じます。これにて終了。

 

ひとまず以上。参考になれば幸いです。

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  • この記事を書いた人

荒巻大輔(管理人)

公安9課の管理人。パソコン・PCパーツ・スマートフォン・格安SIM関連に興味があります。

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