M.2 SSDとは?メリットやデメリットを解説。
M.2規格について解説 M.2規格について M.2とはZ97, H97, X99マザーボードで正式サポートされた接続規格の1つ。mSATAの後継規格として開発されました。
ストレージとのインタフェース(内部での接続)にPCI Expressを採用することで、2020年現在は理論上の最大転送速度が64Gb/sとなっており、速度が頭打ちになっているSATA3の6Gb/sよりも高速な転送速度が期待できます。
インターフェースはSATA3とPCI Expressの両方に対応しています。
M.2ソケットっていつから出てきた?知らなかったんだけど? マザーボードメーカーがM.2スロットを搭載するようになってきたのは、2014年に発売されたZ97, H97, X99マザーボードからです。
M.2スロットが出始めた頃は、比較的性能が高くて値段も高いマザーボードにしかM.2スロットが搭載されていませんでした。
毎年じわじわとM.2ソケットが搭載されるようになって、2021年現在では、ほぼ全てのマザーボードでM.2ソケットが搭載されています。
俺のパソコンにM.2ソケットはある?
パソコンのマニュアルなどを引っ張り出して、M.2ソケットについての記載がないか探してください。
パソコンのフタを開けてマザーボード上にM.2 ソケットがあるか確認してください。
M.2 SSDっていつから出てきた? M.2 SSDもだいたい2014年頃から発売されています。
M.2 SSDは毎年技術が進歩していっています。
M.2 SSDの存在意義をめっちゃ簡単に解説します M.2 SSDは、2.5インチ SATA SSDよりも高速にデータ転送ができます 2.5インチSSDのようにPCケースの貴重なシャドウベイを消費せずに済みます 2.5インチSSDは今以上に性能がよくなることはないです。性能はもう数年前から変わりません これからどんどん進化していくのはM.2 SSDです M.2 SSDはカード状です。マザーボード上の「M.2ソケット」に取り付けます
M.2 SSDはこのようにカード状になっています。
基盤がむき出しになっているものもあれば、発熱対策でヒートシンク(金属)がついているものもあります。
M.2 SSDはマザーボード上のM.2ソケットに挿入して、ドライバーを使ってネジで固定します。
最近のノートパソコンであれば、基板上にM.2ソケットが搭載されていることがあります。
運がよければ2.5インチSSDとM.2 SSDをダブルで使っていくことも可能です。
M.2 SSDの主な大きさは3種類。M.2 2280が主流で、ほとんどの製品がM.2 2280です M.2 SSDはこのようにカードの形状になっており、規格によって大きさが違ってきます。
この画像でいうと、上から
となります。
発売されているM.2 SSDの規格(大きさ)は大体この3つに分けられます。現状一番製品数が多いのはM.2 2280です。
M.2 2280ってなんかデカくね?と感じる人もいるかと思いますが、実際は縦22mm横80mmとめちゃくちゃ小さいです。こんなサイズで1TBとか2TBとかあります。
SATA3(SATA 6Gb/s)とPCI Expressの2つの方式(接続インターフェース)があります M.2 SSDの接続インターフェースには、SATA3(SATA 6Gb/s)とPCI Expressの2つの方式が存在します。PCI Expressだったら2.5インチSSDよりも早いと思えばOKです。
SATA3(最大転送速度600MB/s) PCI Express 2.0x2(最大転送速度10GB/s) PCI Express 3.0x4(最大転送速度32Gb/s) PCI Express 4.0x4(最大転送速度64Gb/s) M.2 SSDはすべての製品が2.5インチSSDよりも高速というわけではない。同じ・速い・超早いの3つがある M.2 SSDはすべての製品が2.5インチSSDよりも高速というわけではありません。
従来の2.5インチSSDと速度が変わらないもの、めちゃくちゃ速いものの2つがあります。
M.2 SSDの製品仕様の表を見てみると、だいたい以下のような組み合わせになっていることが分かります。
インターフェース欄に、
PCI Expresx 3.0x4+NVMe→速い組み合わせ PCI Express 4.0x4+NVMe→めっちゃ速い組み合わせ SATA3(SATA 6Gb/s)→2.5インチSSDと変わらない組み合わせ めちゃくちゃ簡単に言うと、スペック表を見てみてシーケンシャルリード・シーケンシャルライトが500~600MB以上だったら2.5インチよりも速いです。
なかにはシーケンシャルリードが4000MB/sを超えてくるM.2 SSDもあります。普通の2.5インチSSDのシーケンシャルリードはだいたい550Mb/sなので、およそ7.2倍高速です。
PCI Express 3.0/4.0+NVMeと書いてあったら速い
例① Crucial P1シリーズ(速い組み合わせ)
シーケンシャルリード2000MB/s、シーケンシャルライト1750MB/sの、Crucial P1 1TB 3D NAND NVMe PCIe M.2 SSD | CT1000P1SSD8 | Crucial Japan の製品仕様を見てみると、以下のようになっています。
インターフェース欄を見てみると、「NVMe/PCIe Gen3 x4 Interface」と記載されているのが分かりますね。これは速いSSDの組み合わせです。
例② Samsung 970 EVO Plusシリーズ(速い組み合わせ)
シーケンシャルリード3500MB/s、シーケンシャルライト3200MB/sの、SSD 970 EVO Plus (M.2/NVMe) – ITGマーケティング株式会社 の製品仕様を見てみると、以下のようになっています。
インターフェース欄を見てみると、「PCI Gen 3.0x4、NVMe1.3」と記載されているのが分かりますね。これは速いSSDの組み合わせです。
例③ GIGABYTE AORUS NVMe Gen4 SSD 1TB(めっちゃ速い組み合わせ)
シーケンシャルリード5000MB/s、シーケンシャルライト4400MB/sの、AORUS NVMe Gen4 SSD 1TB | Solid State Drive (SSD) - GIGABYTE Japan の製品仕様を見てみると、以下のようになっています。
インターフェース欄を見てみると、「PCI Gen 4.0x4、NVMe1.3」と記載されているのが分かりますね。これはめっちゃ速いSSDの組み合わせです。
例④ PLEXTOR M8VGシリーズ(2.5インチSSDと変わらない組み合わせ)
シーケンシャルリード560MB/s、シーケンシャルライト520MB/sの、Plextor SSD Storage Solutions | 製品 | M8VG の製品仕様を見てみると、以下のようになっています。
インターフェース欄を見てみると、「SATA 6Gb/s」と記載されているのが分かりますね。これは2.5インチと同じ組み合わせです。
これ買うくらいなら2.5インチSSDを買えばいいのでは?と思うくらいのやつですね。
【まとめ】結局速いM.2 SSDを選ぶにはどこを見ればいいの? インターフェースが「SATA3」になっているM.2 SSD→遅いです。2,5インチ SATA SSDと変わりません インターフェースが「PCI Express 3.0x4」「PCI Express 4.0x4」+「NVM Express」になっているM.2 SSD→速いです。M.2 SATA SSDよりも遥かに高速です ただし、インターフェースが「PCI Express 3.0x4」+「NVM Express」になっていても、メーカーやSSDのグレードによっては速度にバラつきがあるので注意してください。
M.2ソケットはチップセットやマザーボードによって最大転送速度が異なる M.2ソケットは、発売された時期・チップセット・マザーボード・メーカーによって最大転送速度が異なります。どのマザーボードでも最高速度が出るというわけではないです。
同じチップセットを搭載しているマザーボードでも、メーカーAのマザーボードでは最大32Gb/sなのに、メーカーBのマザーボードは最大20Gb/s、ということもあります。
ハイエンドのマザーボードだと最大32Gb/sなのに、価格を抑えたマザーボードだと20Gb/sしかない、ということもあります。
Intel チップセット別のM.2ソケットの最大転送速度 M.2ソケットの最大転送速度はマザーボードによるのでチェックしてください。マザーボードによっては20Gbpsだったり16Gbpsだったり10Gbpsだったり8Gbpsだったりします。本当に物によります。
たとえばIntel B310チップセットを搭載するマザーボードでも製品によって異なり、MSI H310M GAMING PLUS のM.2ソケットは最大20Gb/s、ASUS TUF H310-PLUS のM.2ソケットは最大10Gb/sです。
AMD チップセット別のM.2ソケットの最大転送速度 こちらもやはりM.2ソケットの最大転送速度はマザーボードによるのでチェックしてください。最近のマザーボードであれば32Gb/sなのでご安心ください。
M.2ソケットを利用する際の注意点 マザーボード上のM.2ソケットが対応しているモードに注意! マザーボード上に搭載されているM.2ソケットは、
インターフェースがSATA3接続のM.2 SSDしか認識しないもの インターフェースがPCI Express接続のM.2 SSDしか認識しないもの インターフェースがSATA3接続とPCI Express接続のM.2 SSDどちらも認識するもの の3種類があります。
マザーボードによってどっちがどっちなのかは異なるのでマニュアルを参照してください。
たとえばPRIME Z490-A | マザーボード | ASUS 日本 は、M,2_1ソケットはSATAとPCI Express 3.0x4に対応しているけど、M.2_2ソケットはPCI Express 3.0x4にしか対応していません。
PCI Express 3.0x4のM.2 SSDを2枚搭載してキャッキャウフフしたい人はこれも注意しましょう。
Total supports 2 x M.2 slots and 6 x SATA 6Gb/s ports
Intel® Z490 Chipset :
1 x M.2_1 socket 3, with M key, type 2242/2260/2280/22110 storage devices support (SATA & PCIE 3.0 x 4 mode)*3
1 x M.2_2 socket 3, with M key, type 2242/2260/2280/22110 storage devices support (PCIE 3.0 x 4 mode)*4
6 x SATA 6Gb/s port(s)
Support Raid 0, 1, 5, 10
Intel® Optane™ Memory Ready
PRIME Z490-A | マザーボード | ASUS 日本
マザーボード上のM.2ソケットの速度上限にも注意! M.2ソケットが2つか3つくらいあるマザーボードだと、
最大転送速度が64Gb/sのM.2ソケット 最大転送速度が32Gb/sのM.2ソケット 最大転送速度が16Gb/sのM.2ソケット こんな感じで、M.2ソケットによって最大転送速度が異なることがあります。注意しましょう。
たとえばASRock > B550 Steel Legend だと、M2_1ソケットの最大転送速度は最大64Gb/s、M2_2ソケットの最大転送速度は最大16Gb/sとなっています。
- 6 x SATA3 6.0 Gb/s コネクタ、サポート RAID (RAID 0, RAID 1 および RAID 10), NCQ、AHCI およびホットプラグ機能*
- 1 x ハイパー M.2 ソケット (M2_1), M キータイプ 2230/2242/2260/2280 M.2 PCIe モジュール、および、最大 Gen4 x4 (64 Gb/s) (Matisse の場合)、または、最大 Gen3 x4 (32 Gb/s) に対応**
- 1 x M.2 ソケット (M2_2), M Key タイプ 2230/2242/2260/2280/22110 M.2 SATA3 6.0 Gb/s モジュール、および、最大 Gen3 x2 (16 Gb/s) までの M.2 PCIe モジュールに対応**
*M2_2 と SATA3_5_6 はレーンを共有しています。いずれかが使用されている場合は、他の 1 つは無効になります。
**起動ディスクとして NVMe SSD に対応
ASRock U.2 キット
【AMD Ryzenの話】搭載するプロセッサによって最大転送速度が異なることがある AMD Ryzenの話ですが、搭載するCPUによってはM.2ソケットの最大転送速度が異なる場合があります。
これはプロセッサ側がPCI Express 4.0に対応しているかどうかで決まります。
たとえばRyzen 5 3600はPCI Express 4.0をサポートしていますが、Ryzen 5 3400GはPCI Express 3.0x8をサポートしています。
搭載するプロセッサがPCI Express 4.0に対応していれば最大転送速度64Gb/sで利用できますが、搭載するプロセッサがPCI Express 3.0の場合は最大転送速度は32Gb/sになります。
1 x M.2 connector (M2A_CPU), integrated in the CPU, supporting Socket 3, M key, type 2242/2280/22110 SSDs:
3rd Generation AMD Ryzen™ processors support SATA and PCIe 4.0 x4/x2 SSDs New Generation AMD Ryzen™ with Radeon™ Graphics processors support SATA and PCIe 3.0 x4/x2 SSDs 2 x M.2 connectors (M2B_CPU/M2C_CPU), integrated in the CPU, supporting Socket 3, M key, type 2242/2280/22110 SSDs:
3rd Generation AMD Ryzen™ processors support PCIe 4.0 x4/x2 SSDs New Generation AMD Ryzen™ with Radeon™ Graphics processors support PCIe 3.0 x4/x2 SSDs 6 x SATA 6Gb/s connectors, integrated in the Chipset:
Support for RAID 0, RAID 1, and RAID 10 B550 AORUS MASTER (rev. 1.0) | Motherboard - GIGABYTE Global
【メリット】M.2 NVMe SSDはデータ転送速度が高速。速いものだと2.5インチSATA SSDの6倍以上とかあります このCrystalDiskMarkのベンチマーク結果を見れば分かるように、インターフェースがPCI ExpressのM.2 SSDは、インターフェースがSATA 3のM.2 SSDと比べると高速なことが分かります。
【メリット】SATAケーブルを使わなくてもいいので見た目がスッキリする
M.2 SSDは、マザーボード上にある端子にM.2 SSDを差し込んで、ネジで固定するタイプのSSDのです。
2.5インチSSDのように電源ケーブルを繋げたりSATAケーブルを繋げたりしなくてもいいので、パソコン内部の見た目がスッキリします。
VIDEO
【デメリット】M.2ソケットにM.2 SSDを挿すとSATA3ポートが無効になることがある 複数のM.2ソケットが実装されているマザーボードが数多くありますが、M.2 SSDは、マザーボード上のどのM.2ソケットを使うか、そのM.2ソケットにどんなM.2 SSDを挿すかによって、マザーボードのSATAポートが1個または2個使えなくなることがあります。
要はマザーボード内部で、帯域(バンド幅)、縄張りみたいなもの)みたいな取り合いしてるんですね。
ちなみに最近のIntel 400シリーズチップセットを搭載したマザーボードであれば、M.2 PCIe SSDは1個挿すだけならSATA3ポートが使えなくなる、ということはほぼ無いようです。
また、M.2ソケットによってはSATAとPCIe両方に対応しているソケット、PCIeまたはSATAのみ対応しているM.2ソケットなどがあります。
M.2 SSDを使いたいという人はよくスペックやマニュアルをよく確認したほうがよさそうですよ。
ASUSのIntel Z390マザーの場合
ASUSのTUF_Z390-PLUS_GAMINGのマニュアル には、
M.2 Socket 3第1スロット(M.2_1)にM.2 SATA SSDを取り付けた場合、SATA 6Gb/s 第2ポート(SATA6G_2)は無効になります。 M.2 Socket 3第2スロット(M.2_2)にM.2 SSDを取り付けた場合、SATA 6Gb/s 第5ポート(SATA6G_5)とSATA 6Gb/s 第6ポート(SATA6G_6)は無効になります。 という記載があります。
第1スロットにM.2 PCIe SSDを搭載した場合についての記載はないので、おそらく第1スロット+M.2 PCIe SSDの組み合わせであれば無効になるSATA3ポートは無いのでしょう。
GIGABYTEのIntel Z390マザー場合
GIGABYTEのZ390-AORUS-PROのマニュアル にはこういう対応表が掲載されています。
Z390 AORUS PROは、M2AコネクタはSATA3-1コネクタとバンド幅を共有、M2MコネクタはSATA3-4, 5コネクタとバンド幅を共有しています。
M2AコネクターにM.2 SATA SSDを搭載するとSATA3-1コネクタが利用不可、M.2 PCIe SSDは搭載しても利用不可になるSATA3コネクタはなし。
M2MコネクターにM.2 SATA SSDを搭載するとSATA-5,6コネクタが利用不可、M.2 PCIe SSDを搭載するとSATA-5,6コネクタが利用不可になります。
ASRockのIntel Z390マザー場合
ASRockのZ390 Taichiのマニュアル には、
M.2_1はSATA3_0およびSATA3_1とレーンを共有します。いずれかが使用されている場合は、その他は無効になります。 SATAタイプM.2デバイスではM.2_2を使用している場合は、SATA3_3は無効になります。 M.2_3はSATA3_4およびSATA3_5とレーンを共有します。いずれかが使用されている場合は、SATA_3は無効になります。 という記載があります。結構使えなくなります。
MSIのIntel Z390マザーの場合
MSIのMPG Z390 GAMING PRO CARBON のマニュアルには、M.2ソケット使用時の様々な組み合わせの実例としてかなり分かりやすく図解されています。
他のメーカーもこれくらいやってくれるとありがたいですね。
AMDのマザーだとさらに制約がある
AMDのマザーの場合は、メーカーにもよりますがIntelのマザー以上にややこしい制約があります。
SATA M.2 SSDをM.2ソケットに取り付けると、SATA3ポートは無効になる PCIe M.2 SSD2をM.2ソケットに取り付ける場合は、マザーボード上のどこかのPCI Expressスロットが無効になる PCI Expressスロットと帯域を共有しているため、PCI Epressスロットが使われている場合はSATAモードでのみ動作する(M.2 SATA SSDのみ動作する) などと制約がややこしくなっていることがあります。
AMDのマザーにM.2 SSDを搭載させるときは、こういう成約がないかをしっかり確認してください。
ただ、最新のマザーボードであればM.2 SSDを1個
ASRock B550 Steel Legendの仕様
- 6 x SATA3 6.0 Gb/s Connectors, support RAID (RAID 0, RAID 1 and RAID 10), NCQ, AHCI and Hot Plug*
- 1 x Hyper M.2 Socket (M2_1), supports M Key type 2230/2242/2260/2280 M.2 PCI Express module up to Gen4x4 (64 Gb/s) (with Matisse) or Gen3x4 (32 Gb/s)**
- 1 x M.2 Socket (M2_2), supports M Key type 2230/2242/2260/2280/22110 M.2 SATA3 6.0 Gb/s module and M.2 PCI Express module up to Gen3 x2 (16 Gb/s)**
*M2_2 and SATA3_5_6 share lanes. If either one of them is in use, the other one will be disabled.
**Supports NVMe SSD as boot disks
Supports ASRock U.2 Kit
ASRock > B550 Steel Legend のスペックを見てみると、M.2_2ソケットとSATA3ポートの5番と6番はレーンを共有しているので、どちらかを使用中の場合はもう一方無効になる、という記載があります。
ASRock X570 Taichiの仕様
- 8 x SATA3 6.0 Gb/s Connectors, support RAID (RAID 0, RAID 1 and RAID 10), NCQ, AHCI and Hot Plug
- 1 x Hyper M.2 Socket (M2_1), supports M Key type 2242/2260/2280 M.2 SATA3 6.0 Gb/s module and M.2 PCI Express module up to Gen4x4 (64 Gb/s) (with Matisse) or Gen3x4 (32 Gb/s) (with Pinnacle Ridge and Picasso)*
- 1 x Hyper M.2 Socket (M2_2), supports M Key type 2260/2280 M.2 PCI Express module up to Gen4x4 (64 Gb/s)*
- 1 x Hyper M.2 Socket (M2_3), supports M Key type 2230/2242/2260/2280/22110 M.2 SATA3 6.0 Gb/s module and M.2 PCI Express module up to Gen4x4 (64 Gb/s)*
*If M2_3 is occupied, PCIE5 slot will be disabled
Supports NVMe SSD as boot disks
Supports ASRock U.2 Kit
Support RAID 0/1/10
ASRock > X570 Taichi のスペックを見てみると、M.2_3ソケットが使用されている場合は、PCIE5スロットが無効になる、という記載があります。
【デメリット】M.2 SSDが高温になると性能が低下することがある M.2 SSDは2.5インチSSDよりも遥かに高速な転送速度を実現していますが、そのぶん消費電力や発熱も大きくなっています。
M.2 SSDの本体温度が高すぎると、M.2 SSDの本体温度を下げるために「サーマルスロットリング」という保護機能が働いて、M.2 SSDの性能が低下してしまうことがあります。
このサーマルスロットリングは、M.2 SSDの本体温度が70度~75度になると発動すると言われています。
もちろんM.2 SSDを出しているメーカーもそこら辺を考慮して、放熱させるために金属製ヒートシンク付きのM.2 SSDも発売されています。
ヒートシンクが付属していないM.2 SSDであっても、アイネックスなどのメーカーが発売しているM.2 SSD用のヒートシンクと組み合わせることで発熱を比較的防ぐこともできます。
他にも、マザーボードに取り付けてM.2 SSDやチップセットを冷却する小型のクーラー(ファン)もあります。
最近のマザーボードだとM.2 SSD用ヒートシンクが標準搭載
2019年とか2020年に発売されたマザーボードであれば、M.2 SSD用の金属製ヒートシンクが標準で搭載されています。
また、マザーボードによってはM.2 SSDと接着する部分にはサーマルパッドも取り付けられているものもあります。
2.5インチSSDからM.2 NVMe SSDにしても、ぶっちゃけそんなに体感速度は変わらない 夢を壊してしまうようで申し訳ないのですが、2.5インチSSDからM.2 NVMe SSDにしたところで、ぶっちゃけそんなに体感速度は変わらないと思います。
HDDから2.5インチSSD→めっちゃ速い。体感できる HDDからNVMe M.2 SSD→めっちゃ速い。体感できる 2.5インチSSDからNVMe M.2 SSD→なんか速くなったような… 感じだと思います。
仮に、「2.5インチSSDとNVMe M.2 SSDをすり替えて違いに気づくか調べてみた!」みたいなドッキリ動画があったとしても、誰も気づかないと思いますよ。
YouTubeにはHDDと2.5インチSSDとM.2 NVMe SSDでWindowsの起動速度やゲームのロード時間を測定した動画がいくつもあります。見てみてください。
試しに1つ載せておきます。
VIDEO
PCI Express3.0x4でオススメのM.2 SSDはサムスン一択
インターフェースがSATA3のM.2 SSDは2.5インチSSDと性能は全く変わらないので、せっかく搭載するならばインターフェースがPCI Expressの超高速なM.2 SSDを搭載するべきです。
Samsung 970 PRO
970 PROは、次世代PCIe Gen3.0x4 NVMe インターフェースに最新のV-NANDテクノロジーおよび新たに強化されたPhoenixコントローラを組み合わせて、以前の世代より約30%高速な最大3500/2700MB/sの驚異的なシーケンシャルR/W(リード/ライト)速度を実現。
TBW(総書き込みバイト量)は最大1200TBを実現し、5年間の限定保証付き。最新のV-NANDテクノロジーにより前世代対比で50%高い耐久性を実現しています。
要はこちらの方がスペックがいいのですが容量は1TBまで。正直M.2 SSDは1TBもあれば十分すぎるほどだと思うのですが、もっと欲しい!という人は970 EVOシリーズを選びましょう。
Samsung 970 EVO
970 EVOは、新しいPhoenixコントローラとインテリジェントターボライト(Intelligent TurboWrite)テクノロジーにより、ハイエンドのゲーミングを一変させ、グラフィック中心の作業を高速化します。以前の世代より32%高速に書き込める、3300/2500MB/s という驚きのシーケンシャル読み出し/書き込み速度を
TBW(総書き込みバイト量は最大1200TBを実現し、5年間の限定保証付き。前世代対比で50%高い耐久性を実現しています。
970 EVOシリーズは970 PROシリーズよりも多少スペックが抑えめですが、ぶっちゃけこっちの方を選べば良いと思います。
SamsungのM.2 SSDの詳細を解説
SamsungのNVMe M.2 SSDまとめ。960PRO, EVO/970PRO, EVO/970 EVO Plusの比較も という記事で、現在・過去に発売されているSamsungのM.2 SSDについてまとめています。
SamsungのM.2 SSDはどんどん進化していっています。迷ったらSamsungのM.2 SSDを買っておけばいいですよ。
M.2 SSDとは?メリット・デメリット解説とオススメ製品まとめ
M.2 SSDとは?メリットやデメリットを解説。
M.2規格について解説
M.2規格について
M.2とはZ97, H97, X99マザーボードで正式サポートされた接続規格の1つ。mSATAの後継規格として開発されました。
ストレージとのインタフェース(内部での接続)にPCI Expressを採用することで、2020年現在は理論上の最大転送速度が64Gb/sとなっており、速度が頭打ちになっているSATA3の6Gb/sよりも高速な転送速度が期待できます。
インターフェースはSATA3とPCI Expressの両方に対応しています。
M.2ソケットっていつから出てきた?知らなかったんだけど?
マザーボードメーカーがM.2スロットを搭載するようになってきたのは、2014年に発売されたZ97, H97, X99マザーボードからです。
M.2スロットが出始めた頃は、比較的性能が高くて値段も高いマザーボードにしかM.2スロットが搭載されていませんでした。
毎年じわじわとM.2ソケットが搭載されるようになって、2021年現在では、ほぼ全てのマザーボードでM.2ソケットが搭載されています。
俺のパソコンにM.2ソケットはある?
パソコンのマニュアルなどを引っ張り出して、M.2ソケットについての記載がないか探してください。
パソコンのフタを開けてマザーボード上にM.2 ソケットがあるか確認してください。
M.2 SSDっていつから出てきた?
M.2 SSDもだいたい2014年頃から発売されています。
M.2 SSDは毎年技術が進歩していっています。
M.2 SSDの存在意義をめっちゃ簡単に解説します
M.2 SSDはカード状です。マザーボード上の「M.2ソケット」に取り付けます
M.2 SSDはこのようにカード状になっています。
基盤がむき出しになっているものもあれば、発熱対策でヒートシンク(金属)がついているものもあります。
M.2 SSDはマザーボード上のM.2ソケットに挿入して、ドライバーを使ってネジで固定します。
最近のノートパソコンであれば、基板上にM.2ソケットが搭載されていることがあります。
運がよければ2.5インチSSDとM.2 SSDをダブルで使っていくことも可能です。
M.2 SSDの主な大きさは3種類。M.2 2280が主流で、ほとんどの製品がM.2 2280です
M.2 SSDはこのようにカードの形状になっており、規格によって大きさが違ってきます。
この画像でいうと、上から
となります。
発売されているM.2 SSDの規格(大きさ)は大体この3つに分けられます。現状一番製品数が多いのはM.2 2280です。
M.2 2280ってなんかデカくね?と感じる人もいるかと思いますが、実際は縦22mm横80mmとめちゃくちゃ小さいです。こんなサイズで1TBとか2TBとかあります。
SATA3(SATA 6Gb/s)とPCI Expressの2つの方式(接続インターフェース)があります
M.2 SSDの接続インターフェースには、SATA3(SATA 6Gb/s)とPCI Expressの2つの方式が存在します。PCI Expressだったら2.5インチSSDよりも早いと思えばOKです。
M.2 SSDはすべての製品が2.5インチSSDよりも高速というわけではない。同じ・速い・超早いの3つがある
M.2 SSDはすべての製品が2.5インチSSDよりも高速というわけではありません。
従来の2.5インチSSDと速度が変わらないもの、めちゃくちゃ速いものの2つがあります。
M.2 SSDの製品仕様の表を見てみると、だいたい以下のような組み合わせになっていることが分かります。
インターフェース欄に、
めちゃくちゃ簡単に言うと、スペック表を見てみてシーケンシャルリード・シーケンシャルライトが500~600MB以上だったら2.5インチよりも速いです。
なかにはシーケンシャルリードが4000MB/sを超えてくるM.2 SSDもあります。普通の2.5インチSSDのシーケンシャルリードはだいたい550Mb/sなので、およそ7.2倍高速です。
PCI Express 3.0/4.0+NVMeと書いてあったら速い
例① Crucial P1シリーズ(速い組み合わせ)
シーケンシャルリード2000MB/s、シーケンシャルライト1750MB/sの、Crucial P1 1TB 3D NAND NVMe PCIe M.2 SSD | CT1000P1SSD8 | Crucial Japanの製品仕様を見てみると、以下のようになっています。
インターフェース欄を見てみると、「NVMe/PCIe Gen3 x4 Interface」と記載されているのが分かりますね。これは速いSSDの組み合わせです。
例② Samsung 970 EVO Plusシリーズ(速い組み合わせ)
シーケンシャルリード3500MB/s、シーケンシャルライト3200MB/sの、SSD 970 EVO Plus (M.2/NVMe) – ITGマーケティング株式会社の製品仕様を見てみると、以下のようになっています。
インターフェース欄を見てみると、「PCI Gen 3.0x4、NVMe1.3」と記載されているのが分かりますね。これは速いSSDの組み合わせです。
例③ GIGABYTE AORUS NVMe Gen4 SSD 1TB(めっちゃ速い組み合わせ)
シーケンシャルリード5000MB/s、シーケンシャルライト4400MB/sの、AORUS NVMe Gen4 SSD 1TB | Solid State Drive (SSD) - GIGABYTE Japanの製品仕様を見てみると、以下のようになっています。
インターフェース欄を見てみると、「PCI Gen 4.0x4、NVMe1.3」と記載されているのが分かりますね。これはめっちゃ速いSSDの組み合わせです。
例④ PLEXTOR M8VGシリーズ(2.5インチSSDと変わらない組み合わせ)
シーケンシャルリード560MB/s、シーケンシャルライト520MB/sの、Plextor SSD Storage Solutions | 製品 | M8VGの製品仕様を見てみると、以下のようになっています。
インターフェース欄を見てみると、「SATA 6Gb/s」と記載されているのが分かりますね。これは2.5インチと同じ組み合わせです。
これ買うくらいなら2.5インチSSDを買えばいいのでは?と思うくらいのやつですね。
【まとめ】結局速いM.2 SSDを選ぶにはどこを見ればいいの?
ただし、インターフェースが「PCI Express 3.0x4」+「NVM Express」になっていても、メーカーやSSDのグレードによっては速度にバラつきがあるので注意してください。
M.2ソケットはチップセットやマザーボードによって最大転送速度が異なる
M.2ソケットは、発売された時期・チップセット・マザーボード・メーカーによって最大転送速度が異なります。どのマザーボードでも最高速度が出るというわけではないです。
同じチップセットを搭載しているマザーボードでも、メーカーAのマザーボードでは最大32Gb/sなのに、メーカーBのマザーボードは最大20Gb/s、ということもあります。
ハイエンドのマザーボードだと最大32Gb/sなのに、価格を抑えたマザーボードだと20Gb/sしかない、ということもあります。
Intel チップセット別のM.2ソケットの最大転送速度
Intel H470
Intel B460
Intel H410
(PCI Express 3.0x4)
(PCI Express 3.0x4)
Intel H370
Intel B360
Intel B365
Intel H310
(PCI Express 3.0x4)
Intel H270
Intel B250
(PCI Express 3.0x4)
Intel H170
Intel B150
Intel H110
(PCI Express 3.0x4)
Intel H97
(PCI Express 2.0x2)
Intel H87
M.2ソケットの最大転送速度はマザーボードによるのでチェックしてください。マザーボードによっては20Gbpsだったり16Gbpsだったり10Gbpsだったり8Gbpsだったりします。本当に物によります。
たとえばIntel B310チップセットを搭載するマザーボードでも製品によって異なり、MSI H310M GAMING PLUSのM.2ソケットは最大20Gb/s、ASUS TUF H310-PLUSのM.2ソケットは最大10Gb/sです。
AMD チップセット別のM.2ソケットの最大転送速度
AMD B550
(PCI Express 4.0x4)
(PCI Express 3.0x4)
AMD B450
(PCI Express 3.0x4)
AMD B350
AMD A320
(PCI Express 3.0x4)
AMD 990X
(PCI Express 2.0x4)
こちらもやはりM.2ソケットの最大転送速度はマザーボードによるのでチェックしてください。最近のマザーボードであれば32Gb/sなのでご安心ください。
M.2ソケットを利用する際の注意点
マザーボード上のM.2ソケットが対応しているモードに注意!
マザーボード上に搭載されているM.2ソケットは、
の3種類があります。
マザーボードによってどっちがどっちなのかは異なるのでマニュアルを参照してください。
たとえばPRIME Z490-A | マザーボード | ASUS 日本は、M,2_1ソケットはSATAとPCI Express 3.0x4に対応しているけど、M.2_2ソケットはPCI Express 3.0x4にしか対応していません。
PCI Express 3.0x4のM.2 SSDを2枚搭載してキャッキャウフフしたい人はこれも注意しましょう。
マザーボード上のM.2ソケットの速度上限にも注意!
M.2ソケットが2つか3つくらいあるマザーボードだと、
こんな感じで、M.2ソケットによって最大転送速度が異なることがあります。注意しましょう。
たとえばASRock > B550 Steel Legendだと、M2_1ソケットの最大転送速度は最大64Gb/s、M2_2ソケットの最大転送速度は最大16Gb/sとなっています。
【AMD Ryzenの話】搭載するプロセッサによって最大転送速度が異なることがある
AMD Ryzenの話ですが、搭載するCPUによってはM.2ソケットの最大転送速度が異なる場合があります。
これはプロセッサ側がPCI Express 4.0に対応しているかどうかで決まります。
たとえばRyzen 5 3600はPCI Express 4.0をサポートしていますが、Ryzen 5 3400GはPCI Express 3.0x8をサポートしています。
搭載するプロセッサがPCI Express 4.0に対応していれば最大転送速度64Gb/sで利用できますが、搭載するプロセッサがPCI Express 3.0の場合は最大転送速度は32Gb/sになります。
【メリット】M.2 NVMe SSDはデータ転送速度が高速。速いものだと2.5インチSATA SSDの6倍以上とかあります
Samsung 960 EVO M.2
(PCI Express 3.0x4)
Samsung 960 EVO M.2 NVMe SSD Review (250GB/1TB) | The SSD Reviewより引用
Corsair CN600
(PCI Exress 2.0x4)
CN600 | コンピュータ関連製品の代理店事業 l 株式会社リンクスインターナショナルより引用
Corsair CN500
(SATA3)
CN500 | コンピュータ関連製品の代理店事業 l 株式会社リンクスインターナショナル
このCrystalDiskMarkのベンチマーク結果を見れば分かるように、インターフェースがPCI ExpressのM.2 SSDは、インターフェースがSATA 3のM.2 SSDと比べると高速なことが分かります。
【メリット】SATAケーブルを使わなくてもいいので見た目がスッキリする
M.2 SSDは、マザーボード上にある端子にM.2 SSDを差し込んで、ネジで固定するタイプのSSDのです。
2.5インチSSDのように電源ケーブルを繋げたりSATAケーブルを繋げたりしなくてもいいので、パソコン内部の見た目がスッキリします。
【デメリット】M.2ソケットにM.2 SSDを挿すとSATA3ポートが無効になることがある
複数のM.2ソケットが実装されているマザーボードが数多くありますが、M.2 SSDは、マザーボード上のどのM.2ソケットを使うか、そのM.2ソケットにどんなM.2 SSDを挿すかによって、マザーボードのSATAポートが1個または2個使えなくなることがあります。
要はマザーボード内部で、帯域(バンド幅)、縄張りみたいなもの)みたいな取り合いしてるんですね。
ちなみに最近のIntel 400シリーズチップセットを搭載したマザーボードであれば、M.2 PCIe SSDは1個挿すだけならSATA3ポートが使えなくなる、ということはほぼ無いようです。
また、M.2ソケットによってはSATAとPCIe両方に対応しているソケット、PCIeまたはSATAのみ対応しているM.2ソケットなどがあります。
M.2 SSDを使いたいという人はよくスペックやマニュアルをよく確認したほうがよさそうですよ。
ASUSのIntel Z390マザーの場合
ASUSのTUF_Z390-PLUS_GAMINGのマニュアルには、
という記載があります。
第1スロットにM.2 PCIe SSDを搭載した場合についての記載はないので、おそらく第1スロット+M.2 PCIe SSDの組み合わせであれば無効になるSATA3ポートは無いのでしょう。
GIGABYTEのIntel Z390マザー場合
GIGABYTEのZ390-AORUS-PROのマニュアルにはこういう対応表が掲載されています。
Z390 AORUS PROは、M2AコネクタはSATA3-1コネクタとバンド幅を共有、M2MコネクタはSATA3-4, 5コネクタとバンド幅を共有しています。
M2AコネクターにM.2 SATA SSDを搭載するとSATA3-1コネクタが利用不可、M.2 PCIe SSDは搭載しても利用不可になるSATA3コネクタはなし。
M2MコネクターにM.2 SATA SSDを搭載するとSATA-5,6コネクタが利用不可、M.2 PCIe SSDを搭載するとSATA-5,6コネクタが利用不可になります。
ASRockのIntel Z390マザー場合
ASRockのZ390 Taichiのマニュアルには、
という記載があります。結構使えなくなります。
MSIのIntel Z390マザーの場合
MSIのMPG Z390 GAMING PRO CARBONのマニュアルには、M.2ソケット使用時の様々な組み合わせの実例としてかなり分かりやすく図解されています。
他のメーカーもこれくらいやってくれるとありがたいですね。
AMDのマザーだとさらに制約がある
AMDのマザーの場合は、メーカーにもよりますがIntelのマザー以上にややこしい制約があります。
などと制約がややこしくなっていることがあります。
AMDのマザーにM.2 SSDを搭載させるときは、こういう成約がないかをしっかり確認してください。
ただ、最新のマザーボードであればM.2 SSDを1個
ASRock B550 Steel Legendの仕様
ASRock > B550 Steel Legendのスペックを見てみると、M.2_2ソケットとSATA3ポートの5番と6番はレーンを共有しているので、どちらかを使用中の場合はもう一方無効になる、という記載があります。
ASRock X570 Taichiの仕様
ASRock > X570 Taichiのスペックを見てみると、M.2_3ソケットが使用されている場合は、PCIE5スロットが無効になる、という記載があります。
【デメリット】M.2 SSDが高温になると性能が低下することがある
M.2 SSDは2.5インチSSDよりも遥かに高速な転送速度を実現していますが、そのぶん消費電力や発熱も大きくなっています。
M.2 SSDの本体温度が高すぎると、M.2 SSDの本体温度を下げるために「サーマルスロットリング」という保護機能が働いて、M.2 SSDの性能が低下してしまうことがあります。
このサーマルスロットリングは、M.2 SSDの本体温度が70度~75度になると発動すると言われています。
もちろんM.2 SSDを出しているメーカーもそこら辺を考慮して、放熱させるために金属製ヒートシンク付きのM.2 SSDも発売されています。
ヒートシンクが付属していないM.2 SSDであっても、アイネックスなどのメーカーが発売しているM.2 SSD用のヒートシンクと組み合わせることで発熱を比較的防ぐこともできます。
他にも、マザーボードに取り付けてM.2 SSDやチップセットを冷却する小型のクーラー(ファン)もあります。
最近のマザーボードだとM.2 SSD用ヒートシンクが標準搭載
2019年とか2020年に発売されたマザーボードであれば、M.2 SSD用の金属製ヒートシンクが標準で搭載されています。
また、マザーボードによってはM.2 SSDと接着する部分にはサーマルパッドも取り付けられているものもあります。
2.5インチSSDからM.2 NVMe SSDにしても、ぶっちゃけそんなに体感速度は変わらない
夢を壊してしまうようで申し訳ないのですが、2.5インチSSDからM.2 NVMe SSDにしたところで、ぶっちゃけそんなに体感速度は変わらないと思います。
感じだと思います。
仮に、「2.5インチSSDとNVMe M.2 SSDをすり替えて違いに気づくか調べてみた!」みたいなドッキリ動画があったとしても、誰も気づかないと思いますよ。
YouTubeにはHDDと2.5インチSSDとM.2 NVMe SSDでWindowsの起動速度やゲームのロード時間を測定した動画がいくつもあります。見てみてください。
試しに1つ載せておきます。
PCI Express3.0x4でオススメのM.2 SSDはサムスン一択
インターフェースがSATA3のM.2 SSDは2.5インチSSDと性能は全く変わらないので、せっかく搭載するならばインターフェースがPCI Expressの超高速なM.2 SSDを搭載するべきです。
Samsung 970 PRO
(転送速度・規格値)
970 PROは、次世代PCIe Gen3.0x4 NVMe インターフェースに最新のV-NANDテクノロジーおよび新たに強化されたPhoenixコントローラを組み合わせて、以前の世代より約30%高速な最大3500/2700MB/sの驚異的なシーケンシャルR/W(リード/ライト)速度を実現。
TBW(総書き込みバイト量)は最大1200TBを実現し、5年間の限定保証付き。最新のV-NANDテクノロジーにより前世代対比で50%高い耐久性を実現しています。
要はこちらの方がスペックがいいのですが容量は1TBまで。正直M.2 SSDは1TBもあれば十分すぎるほどだと思うのですが、もっと欲しい!という人は970 EVOシリーズを選びましょう。
Samsung 970 EVO
(転送速度・規格値)
(*2)
970 EVOは、新しいPhoenixコントローラとインテリジェントターボライト(Intelligent TurboWrite)テクノロジーにより、ハイエンドのゲーミングを一変させ、グラフィック中心の作業を高速化します。以前の世代より32%高速に書き込める、3300/2500MB/s という驚きのシーケンシャル読み出し/書き込み速度を
TBW(総書き込みバイト量は最大1200TBを実現し、5年間の限定保証付き。前世代対比で50%高い耐久性を実現しています。
970 EVOシリーズは970 PROシリーズよりも多少スペックが抑えめですが、ぶっちゃけこっちの方を選べば良いと思います。
SamsungのM.2 SSDの詳細を解説
SamsungのNVMe M.2 SSDまとめ。960PRO, EVO/970PRO, EVO/970 EVO Plusの比較もという記事で、現在・過去に発売されているSamsungのM.2 SSDについてまとめています。
SamsungのM.2 SSDはどんどん進化していっています。迷ったらSamsungのM.2 SSDを買っておけばいいですよ。
Samsung SSD 1TB 970 PRO M.2 Type2280 PCIe3.0×4 NVMe1.3 5年保証 正規代理店保証品 MZ-V7P1T0B/EC
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荒巻大輔(管理人)
公安9課の管理人。パソコン・PCパーツ・スマートフォン・格安SIM関連に興味があります。
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