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【Kaby Lake】Z270, H270, B250チップセットの違いについて

Intel

【Kaby Lake】Z270, H270, B250チップセットの違いについて。

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Z270, H270, B250チップセットの違い 早見表

Z270, H270, B250チップセットの大きな特徴は、PCI EXpressレーン数がZ170, H170, B150チップセットよりも4増えたこと、Intel Optane Technologyに対応していることくらい。

Z270H270B250
Kaby Lake(第7世代)/Skylake(第6世代)をサポートしている
ソケット形状
LGA1151
オーバークロック
××
メモリソケット数
444
サポートしているメモリ
DDR4-2400(Kaby Lake)
DDR4-2133(Skylake)
DDR4-2400(Kaby Lake)
DDR4-2133(Skylake)
DDR4-2400(Kaby Lake)
DDR4-2133(Skylake)
最大メモリ容量
64GB(2ch)64GB(2ch)64GB(2ch)
PCI Express レーンの構成
1x16 or
2x8 or
1x8+ & 2x4
1x161x16
PCI Express レーンの最大数
242012
Intel Optane Technology
-
Intel Rapid Storage Technology 15
RAID 0, 5, 10出来るか否か
×
Intel Smart Response Technology(SSDをキャッシュにしてHDDを高速化する機能)
SATA3ポート数
666
USB3.0ポートの数
10
86
USB2.0ポートの数
141412
IRST for PCIe Express Storage(x2 M.2 or x4 M.2)
◯(3)◯(2)

 

チップセット情報元

第8世代「Coffee Lake-S」はサポートしない

Intelのデスクトップ向け第8世代CPU「Coffee Lake-S」は、第7世代CPU「Kaby Lake」および第6世代CPU「Skylake」と同様に、CPUソケットがLGA1151ですが、電源設計が刷新されており、既存のIntel 200シリーズのチップセットを搭載するマザーボード、Intel 100シリーズのチップセットを搭載するマザーボードとの互換性はありません。

Coffee Lake-Sは同時に投入されるIntel Z370チップセットを搭載するマザーボードと組み合わせて利用することになります。なお、現時点ではZ370チップセット以外の存在は確認されていない様子。

さらに、Intel Z370チップセットを搭載するマザーボードにKaby Lake/SkylakeのCPUは搭載できません。

 

Kaby Lakeをサポートしている

Z270H270B250

 

Z270, H270、B250チップセットは、第7世代「Kaby Lake」と第6世代「Skylake」の両方をサポートします。

なお、マザーボードメーカー各社はZ170, H170などのIntel 100シリーズマザーボード向けに、Kaby Lakeに対応するUEFI BIOSの提供を開始しています。

とはいえ、Skylake→Kaby Lakeで性能が大幅に向上しているということは無いので、Skylakeの人がKaby Lakeに買い換える必要は無いと思います。性能差は10%程度です。

Z270, H270, B250マザーボードは、前世代と比較してPCI EXpressレーン数が4増えた、M.2 SSDでRAID構成が可能になるという特徴がありますが、買い換える積極的な理由にはやっぱりならないと思います。

Kaby Lake搭載時はWindows 10のみ対応!

Z270, H270, B250チップセットを搭載したマザーボードにおいて、「Kaby Lake」を搭載時の対応OSはWindows 10 64bitのみとなり、Windows 8.1/8、Windows 7はインストール出来ません。

オーバークロック

Z270H270B250
××

 

Z270チップセットのみがオーバークロックに対応しています。H270, B250チップセットではオーバークロックは出来ません、

オーバークロックとは

オーバークロックとは、CPUの動作周波数を個別に引き上げることにより、コア、グラフィックス、メモリの周波数を高める機能のこと。

オーバークロックすることにより通常よりも高い処理能力を得られます。ただしオーバークロックをすると通常時よりもCPUの発熱が増えるというデメリットもあります。

発熱は大型の空冷CPUクーラーや簡易水冷CPUクーラーなどを導入することにより解決できます。

ちなみに、「◯◯がオーバークロックで6.0GHz到達」という記事が新しいCPUが出てきた時によく見られますが、それらはオーバークロックが職業みたいな人が企業からオーバークロック耐性の高い機材の提供を受けたり、CPUを液体窒素で冷やしてやっと到達させているので、普通の人が5.0GHz~6.0GHzで動作/常用させることはまず不可能です。

常用は大体4.5GHz~4.8GHzくらいがいいんじゃないでしょうか。

メモリソケット数・サポートメモリ・最大メモリ容量

Z270H270B250
メモリソケット数
444
サポートしているメモリ
DDR4-2400(Kaby Lake)
DDR4-2133(Skylake)
DDR4-2400(Kaby Lake)
DDR4-2133(Skylake)
DDR4-2400(Kaby Lake)
DDR4-2133(Skylake)
最大メモリ容量
64GB(2ch)64GB(2ch)64GB(2ch)

 

Z270, H270, B250チップセットはメモリソケットを4つ搭載し、DDR4-2400をサポート、最大で64GBまで認識しデュアルチャネルをサポートしています。

Kaby Lake搭載時はDDR4-2400をサポートし、Skylake搭載時はDDR4-2133をサポートします。

PCI Express レーンの構成

Z270H270B250
1×16 or
2×8 or
1×8+ & 2×4
1×161×16

 

PCI Express3.0レーンの構成は以上の通り。Z170, H170, B150チップセットから変更はありません。

PCI Express レーンの最大数

Z270H270B250
24
20
12

 

PCI Expressレーンの最大数は以上の通り。Z270, H270, B250チップセットはZ170, H170, B150チップセットよりもそれぞれ4レーン増えています。

Intel Optane Technology

Intel Optane Technologyは、これまでは色々とボトルネックがあったせいでプロセッサの持つパワーのごく一部しか利用できていなかったが、このテクノロジーによってボトルネックが解消されてプロセッサの持つパワーを最大限に活用できるようになる、ということくらいしか分かりません。

【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】新メモリ技術「3D XPoint」が準備段階に ~IntelはOptane、MicronはQuantXとして製品が登場 - PC Watch

Intel Rapid Storage Technology (RAID 0, 1, 5, 10対応か否か)

Z270H270B250

◯(しかしRAID非対応)

 

HDDを2台以上搭載した場合、RAID 0/1/5/10 を利用してデジタル写真、ビデオ、データファイルへの高速アクセスを実現したり、HDD障害時のデータ保護性能を高めることができます。

また、外付け用SATA (eSATA) をサポートしており、SATAインターフェイスと外付け機器間で最高転送速度3Gb/sが実現されます。

B250チップセットはIntel® B250 Chipset 仕様を見る限りではIntel Rapid Storage Technologyには対応しているんですが、各社から発売されているB250チップセットを搭載したマザーボードはスペックページ内にRAIDについての記載がありません。

Intel Smart Response Technology

Z270H270B250

×
×

 

小容量SSDの高速なパフォーマンスと大容量のHDDを組み合わせてHDDを高速化する機能。

そもそもSSDがあるならSSDにOSをインストールすればいいのではないか、貴重なSATAポートを1つ使ってしまってもいいのか?と思いますが、余ったSSDを有効活用したいという人は利用してみてもいいかもしれません。

SATA3ポート数

Z270H270B250
666

 

Z270, H270, B250チップセットのSATA3ポート数は6個。Z170, H170, B150チップセットの頃から増減はありません。

昔はSATAポートを10個搭載しているマザーボードがあったんですが、ここ数世代では多くても6個までのマザーボードがほとんどなので大人しくなりました。

USB3.0/2.0ポートの最大数

Z270H270B250
USB3.0ポート1086
USB2.0ポート141412

 

Z270, H270, B250チップセットでUSBポートの最大数は異なりますが、ぶっちゃけマザーボードのスペースの問題でこんなにUSBポートが10個搭載されるようなことは絶対にありません。

ハイエンドのマザーボードであればUSB3.1ポートやUSB3.0ポートのみになり、ミドルクラス・ローエンドのマザーボードになるとUSB2.0ポートが2~4ポートほど混じってきます。

M.2ソケットについて

Intel 200シリーズチップセットでは、最大32Gb/sの転送速度に対応するPCIe 3.0 x4接続のM.2ソケットを2つまたは3つ搭載しているマザーボードが多く見られます。

これによりM.2 SSDでもRAIDを組むことが可能になりました。しかし、M.2ソケットは色々な制約があります。

M.2とSATAが同時に使えるか?

Intel 200シリーズのM.2ソケットは、SATAポートまたはPCIe x4スロットと内部でバンド幅を共有しているのでM.2ソケットを使用するとSATAポートが使えなくなることがあります。

中にはSATAポートを消費することなくM.2 SSDを使用できるマザーボードもあります。

どのポートが使えなくなるか、何個使えなくなるかなどはマザーボードによってまちまちです。M.2とSATAが完全に独立するのはまだまだ先のようです。

ASUSのROG MAXIMUS IX CODEのスペックには、「M.2_1ソケットがSATAモードで動作している場合SATAポート1が無効になる」「M.2_2ソケットがPCIe 3.0 x4モードで動作している場合SATAポート5と6が無効になる」という記載があります。

ga-z270x-gaming-7-m2

GIGABYTEのGA-Z270X-Gaming 7のマニュアルには、このようにM.2ソケットにM.2 SSDを載せた場合に使えなくなるポートなどの組み合わせ表が掲載されています。

ASRockのZ270 Taichiのマニュアルには、「M.2_1はSATA3_0およびSATA3_1とレーンを共有」「M.2_2はSATA3_4およびSATA3_5とレーンを共有」「SATAタイプM.2デバイスではM.2_3を試用している場合はSATA_3が無効になる」という記載があります。結構使えなくなります。

z270-gaming-pro-carbon-m2

MSIのZ270 GAMING PRO CARBONのマニュアルにはM.2スロット使用時の様々な組み合わせの実例としてかなり分かりやすく図解されています。他のメーカーもこれくらいやってくれるとありがたいですね。

また、M.2ソケットによってはSATAとPCIe両方に対応しているソケット、PCIeのみ対応しているソケットなどがあります。

M.2 SSDを使いたいという人はよくスペックを見たほうがよさそうです。

 

 

 

今のところは以上。ぼちぼち色々明らかになってくるんじゃないですかね。

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  • この記事を書いた人

荒巻大輔(管理人)

公安9課の管理人。パソコン・PCパーツ・スマートフォン・格安SIM関連に興味があります。

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