デスクトップパソコンのCPUの交換方法・交換の流れを解説。
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デスクトップパソコンのCPUは交換できます
デスクトップパソコンのCPUは交換できます。ご安心ください。
ただし、発売されてから数年経過したCPUはすでに生産が終了していて、Amazon、ドスパラ、パソコン工房では取り扱いをしていない可能性があります。
CPUとマザーボードのソケット形状が一致していれば、今のマザーボードそのままで新CPUに交換可能
今使っているマザーボードのCPUソケット形状と、新しいCPUのソケット形状が一致していれば、マザーボードそのままで新CPUに交換できます。
たとえば第12世代CPU/第13世代CPU/第14世代CPUのソケット形状は「LGA1700」です。今第12世代CPUを使っている人は、第13世代CPUや第14世代CPUへの交換(アップグレード)が可能です。
CPUとマザーボードのソケット形状が一致しない場合、交換・新規購入が必要
たとえば、
- Core i9-9700K(LGA1151)とH370マザーボード(LGA1151)を使っている
- スペック・性能・動きに何か不満を感じてきた
- 第14世代CPU(LGA1700)、たとえばCore i7-14700Kに交換したい
という場合は、Core i7-14700Kの購入と一緒に、Intel 600シリーズ/700シリーズチップセット(LGA1700)を搭載したマザーボードの購入が必要です。
Core i7-14700Kのソケット形状はLGA1700なので、ソケットがLGA1151のH370マザーボードのままCore i7-14700Kを搭載することはできません。
一番分かりやすいのはYouTubeで見ること
文章で説明するのは限界があります。デスクトップパソコンのCPU交換で一番分かりやすいのはYouTubeを見ることです。
CPUの交換、CPUクーラーの取り付け部分は特に参考になります。
デスクトップのCPU交換の流れ
- マザーボードの型番やソケットをチェックする
- どのCPUが載せられるかチェックする
- CPU、グリスを通販サイトなどで調達する
- CPUクーラーをいいものに買えたい時はCPUクーラーも調達する
- パソコンのフタを開ける
- CPUクーラーを取り外す
- CPUを取り外す
- 新しいCPUを取り付ける
- CPU表面にグリスを塗る
- CPUクーラーを取り付ける
- パソコンのフタを閉じる
- パソコンが起動できることを確認する
- ベンチマークなどの高負荷になる作業をしてみて、CPUの温度が異常に上がらなかったら成功
デスクトップのCPU交換で必要なもの
- 新しいCPU
- 新しいマザーボード
- CPUに塗るグリス
- CPUクーラー(性能のいい製品に交換したい場合、新CPUに付属していない場合)
新しいCPU
マザーボードのソケット形状と一致する新しいCPUを購入してください。
新しいマザーボード
今使っているマザーボードと新しいCPUのソケット形状(LGA○○○○)が一致していれば、新しいマザーボードの購入は不要です。
今使っているマザーボードと新しいCPUのソケットが一致して胃内場合は、新しいマザーボードの購入が必要です。
CPUに塗るグリス
「このメーカーのこのグリスを使いたいんだ」というこだわりがある人は、AmazonやPCショップなどでグリスを購入してください。
リテールクーラーに同梱されているグリスをそのまま使い続ける人、サードパーティー製CPUクーラーに同梱されているグリスをそののまま使い続けるなど、とにかく手持ちのグリスがある人は購入不要です。
CPUクーラー(性能のいい製品に交換したい場合、新CPUに付属していない場合)
- CPUに同梱されていたリテールクーラーを使っている
- 最近マシンパワーを使う作業をするようになり、発熱が気になるようになった
- CPUの冷却について興味が湧いてきた
という人は、お好みでDEEPCOOLとかサイズなどが販売しているCPUクーラーを購入してください。リテールクーラーよりも確実にCPUを冷却することができます。
Core i9-13900Kなどの末尾に「K」や「KS」「KF」のついたモデルは、CPUクーラーが同梱されていないため、自分でCPUクーラーを購入する必要があります。「末尾KのCPUを買うなら知識あるでしょ?自分で好きなCPUクーラーを買ってね」というスタンスです。
CPUをもっと冷やしたいならサードパーティー製クーラー購入を推奨
リテールクーラー(=標準で付属しているCPUクーラー)でもCPU十分に冷却できるという説もありますが、CPUをもっと冷やしたいならリテールクーラーを卒業して、サードパーティ製の空冷・水冷CPUクーラーを載せるようにしましょう。
サイズの虎徹Mark IIあたりがオススメです。ド定番のCPUクーラーです。
CPUクーラーにグリスが付属してきますが、こだわりたい人は別途購入するようにしましょう。
マザーボード流用・新CPUのみ購入するときに確認すること【第12世代CPUからCore i7-14700Kへの交換の一例】
【前提条件】
- 今使っているデスクトップパソコンに搭載されているCPUは、第12世代CPUである(LGA1700)
- マザーボードはASRock Z590 Steel Legend(LGA1700)を搭載している
- Core i7-14700Kに交換したい
搭載されているマザーボードの型番を確認する
デスクトップパソコンのCPUを交換するときは、まずは今使っているデスクトップパソコンのマザーボードの型番は何なのかを確認する必要があります。
マザーボードの型番が確認できれば、搭載できるCPUがどれなのかを調べることができます。
- パソコンのフタを開けて、マザーボード基板のどこかに書かれている型番で検索する
- 「Windowsキー」と「R」キーを同時押しして「ファイル名を指定して実行」を開き、名前欄に「msinfo32」と入力してOKをクリックして、「システムモデル」を確認
おそらくmsinfo32で見るのが分かりやすいと思います。
msinfo32を実行すると「システム情報」の画面が表示されます。この中に「システムモデル」という項目があります。ここに表示されているのがマザーボードの型番です。
たとえば
msinfo32などでチェックした結果、あなたが使っているデスクトップパソコンに搭載されているマザーボードが、ASRockの「Z690 Steel Legend」だったとしましょう。
マザーボードの型番でGoogleなどで検索して、そのマザーボードが新CPUを搭載できるかチェックする
マザーボードの型番が分かったら、GoogleやYahoo!などでマザーボードの型番で検索しましょう。
マザーボードの型番で検索するとそのメーカーの製品公式ページが出てきます。サポートしているCPUやメモリの情報が確認できます。
たとえばZ690 Steel Legendの場合
ASRock > Z690 Steel Legendにアクセスして少しスクロールして、「サポート」タブ→「CPUサポート一覧表」をクリックすると、Z690 Steel LegendがサポートしているCPUの一覧表が表示されます。
CPUサポート一覧表を見ると、Z690 Steel Legendは第13世代CPUおよび第14世代CPUをサポートしており、あなたが搭載したいCore i7-14700Kもサポートしていることが分かりました。
新CPUを載せるときにBIOSバージョンの更新が必要かどうかチェック
今使っているマザーボードに新しいCPUを載せるためには、マザーボードのBIOSバージョンの更新が必要になる可能性があります。
各マザーボードメーカーは、BIOSアップデートなどを簡単に行えるソフトウェア/ユーティリティを各自で配布しています。便利なので利用してアップデートしてください。
これはどのマザーボードメーカーでもそうなんですが、マザーボードを購入した時期によってBIOSバージョンが異なる可能性があります。発売当初だとバージョン1だけど、発売から数ヶ月するとバージョン2みたいなことがよくあります。
たとえばASRock Z690 Steel Legendの場合
Z690 Steel LegendにCore i7-14700Kを載せるためには、BIOSバージョンを15.06以上にする必要があります。2023年10月21日時点では「16.02」が公開されています。
Z690 Steel LegendのBIOSバージョンが15.06よりも前のバージョンだと、Core i7-14700Kを乗せる前にBIOSバージョンのアップデートが必要です。
Z690 Steel LegendのBIOSアップデート方法は、Instant FlashまたはFlashbackを使ってアップデートできます。USBメモリがあればアップデートできます。
CPUを古いものから新しいものに交換する
【手順①】パソコンのフタを開ける
手元にCPU、グリス、CPUクーラーが届いたらやっと交換できます。
まずはデスクトップパソコンのフタを開けてください。
【手順②】CPUクーラーとCPUを取り外す
フタを開けたら、CPUクーラーとCPUをマザーボードから取り外してください。
CPUクーラーを取り外す時は、CPU表面とCPUクーラーの接着面のグリスが固まってなかなか取れない可能性があります。
CPU交換前に事前に高負荷をかけてCPU表面を熱くしておくと、グリスがゆるくなって取り外しやすくなるかもしれません。
CPUクーラーを取り外そうとしたらCPUごと外れてしまう、いわゆる「スッポン」にも注意してください。
【手順③】新しいCPUを取り付けて、CPU表面にグリスを塗ってCPUクーラーを取り付ける
CPUとCPUクーラーを外したら、新しいCPUを取り付けてください。
CPUを取り付けたらCPUクーラーも取り付けてください。CPUクーラーの取り付け方はCPUクーラーなどのマニュアルを見てください。
CPUクーラーのCPU表面と接着する部分に透明なシールが貼ってあることがあります。ちゃんと剥がしてからCPUクーラーを取り付けてください。
【手順④】パソコンのフタを閉じて、パソコンが起動できることを確認
CPUとCPUクーラーの交換が終わったらパソコンのフタを閉じて、パソコンがちゃんと起動することを確認してください。
【手順⑥】ベンチマークなどの高負荷になる作業をしてみて、CPUの温度が異常に上がらなかったら成功
パソコンが無事に起動したら、ベンチマークなどのCPUが高負荷になる作業をしてみて、CPUの温度が異常に上がらなかったり、OSが落ちたりしなければ成功です。
新CPU購入時・交換時の注意点
末尾に「F」がついているCPUは別途グラボ必須なので注意
- Core i9-14900KF
- Core i7-14700KF
などの末尾にFがついているCPUを搭載すると、マザーボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子を使っても液晶ディスプレイに映像は映りません。
グラフィックボードを取り付けて、グラフィックボード側に搭載されているHDMI端子やDisplayPort端子を使うと液晶ディスプレイに映像が映るようになります。
末尾にFがついているCPUは、Intel UHD Graphicsなどが最初から無効化されたモデルです。無効化されているならユーザー側で有効化できるのでは?と考える人が少数いますが無理です。
末尾にFがついているCPUはグラフィックボードが必須です。
CPUの温度が異常に熱い場合は、CPUクーラーの取り付けミスなどが考えられる
CPUの温度が異常に熱い場合は、CPUクーラーの取り付けミスなどが考えられます。
- CPUクーラーとCPUがちゃんと接していない
- CPUクーラー側に貼られている透明なシールを剥がしてない
- CPUクーラーのファンコネクタをマザーボード上のファンコネクタに接続していない
- CPU表面にグリスを塗っていない
- CPUクーラーのマウンティングプレート、バックプレート(金属パーツ)の取り付けミス
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